神君家康の密書 (新潮文庫 か 48-8)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101330587

作品紹介・あらすじ

関ヶ原の合戦を前に、東軍最強を誇る猛将・福島正則が徳川家康に申し入れた秘密協定。家康は意外にも密約を呑み、起請文を書くことに同意した。取引は成功し、天下の帰趨はここに決したが……。仕掛けあう豊臣恩顧の大名たち、陰で糸を引く家康の水も漏らさぬ諜報網。京極高次、柴田勝家、福島正則――戦国覇道のキャスティングボートを握り、歴史の大逆転に関った三武将の謀略秘話。

感想・レビュー・書評

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  • 京極高次、柴田勝家、福島正則の三武将を取り上げた短編集。柴田勝家には、頑固なおっさんというイメージしかなかったが、少しイメージが変わり親しみやすくなった。信長に冷遇されていた不器用なおじさんという感じ。

  • 京極高次、柴田勝家を中心に書いた小説は初めて読んだ。ただ、主人公の後ろに、信長、秀吉、家康といった影の主人公がいるような気がする。柴田の茶碗は今度根津美術館に行って見てみたい。

  • 短編集ですが・・・ワクワク感が少なかった
    残念ですが、途中離脱します

  • 3部からなる戦国自体の歴史小説。

    京極高次、柴田勝家、福島正則と通常では主役になりえない人物を中心に天下人である秀吉や家康との絡みを描く。

    歴史感が大変面白く天運という言葉が強く響いた。
    加藤氏の作品をもっと読みたくなった。

  • 京極高次、福島正則、などを扱った短編集。
    特に京極さんの印象が変わりました。
    そんなに気骨があったひとなんだと・・・。

    どの編も、フィクションだとは思いますが、忠臣とも謀臣とも呼べる人が主人公を支えます。その人をクローズアップして読んでみても面白いです。

    信長の棺はそうでもありませんでしたが、それ以後、かなり、加藤さんの戦国物にはまっています。

    新刊が待ち遠しいです。

  • 秀吉に復讐するため“夫重ね“をしてでも天下を取り戻すと覚悟を決める淀。そして淀の不貞と世継ぎに悩む孤独で哀れな秀吉を、京極高次、柴田勝家、福島正則の目線で浮き彫りにする短編連作もの。一気に読める良作ではあるが、密書の中身が少しモノ足りない。。かな

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著者プロフィール

加藤 廣(かとう ひろし)
1930年6月27日- 2018年4月7日
東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、中小企業金融公庫(現日本政策金融公庫)に勤務し、調査部長などを歴任。山一証券経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師を経て経営コンサルタントとして独立し、ビジネス書執筆や講演活動を行う。
50歳頃から、人生を結晶させたものを残したいと考えるようになり、歴史関係の資料類を収集。2005年、『信長の棺』で作家デビュー。当時の小泉純一郎首相の愛読書との報道があって一気にベストセラーになり、高齢新人作家としても話題になった。のちに大阪経済大学経営学部客員教授も務めた。
『秀吉の枷』『明智左馬助の恋』を著し、『信長の棺』を含めて本能寺3部作と称される。ほか『水軍遙かなり』、『利休の闇』。その一方で『戦国武将の辞世 遺言に秘められた真実』、『意にかなう人生 心と懐を豊かにする16講』など歴史エッセイや教養書も刊行を続けていた。

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