ラストドリーム (新潮文庫)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101345208

感想・レビュー・書評

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  • 久し振りの志水辰夫。

    はっきり言って、志水辰夫にしては失敗作ではないだろうか。期待した志水節を聞こえこない。

    記憶喪失の男が北の大地で…と期待したのだが。どうしたんだ。

  • 久しぶりの志水辰夫作品。
    当然ながらハードボイルドかと読み始めたが、そもそもミステリー小説でもなく、やや肩透かし。特に一人称単数で語られる文体でない時点で、少し落胆してしまった。
    物語は中年男の現在と過去が入れ代わり立ち代わり展開する。内容は仕事だったり、若くして癌で亡くした妻との想い出だったり、旅先で偶然知り合った老人の人生だったり。
    基本的には切ない内容で、退屈せず読了したが、他人にオススメできるほどの作品ではないかな。

  • 何かを背負って男が現実と向かいあっていく成長譚。
    いくつになってもロマンを追い、過去に縛られる。

    イッツ・ア・メンズワールド

  • 男は、北を目指していた。正確には、夕張に行きたかったのだ。
    妻のふるさと、夕張に。

    気がつけば、植内に来ていた。
    行けないのだ。
    行けると思っていたのに・・・いや、完璧に北海道まで来ていたのだ。
    ただ、気がつくと自宅近くの東京に帰ってきている。
    妻が亡くなったことが、こんなにも大きな打撃になっているとは、
    思いもしなかった。

    ::::::::::::::::::::::::::::

    壮年親父の回顧録
    読んでいて楽しかった。
    人生は、十字架を背負って生きるもんだぜ  フッ
    みたいな印象を受けた

著者プロフィール

1936年、高知県生まれ。雑誌のライターなどを経て、81年『飢えて狼』で小説家デビュー。86年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞、91年『行きずりの街』で日本冒険小説協会大賞、2001年『きのうの空』で柴田錬三郎賞を受賞。2007年、初の時代小説『青に候』刊行、以降、『みのたけの春』(2008年 集英社)『つばくろ越え』(2009年 新潮社)『引かれ者でござい蓬莱屋帳外控』(2010年 新潮社)『夜去り川』(2011年 文藝春秋)『待ち伏せ街道 蓬莱屋帳外控』(2011年新潮社)と時代小説の刊行が続く。

「2019年 『疾れ、新蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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