サッカーという名の戦争―日本代表、外交交渉の裏舞台 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101357911

作品紹介・あらすじ

アテネ五輪への出場、テレビ中継の実現、ハロプロとの協力…。なでしこジャパン奇跡のW杯優勝の背後には、チーム強化と知名度の向上のため、選手と協会が一体となった10年にわたる周到な準備があった!自ら関わった数多くの日本代表戦のマッチメイクを振り返り、ピッチ外で火花を散らすもう一つの戦い=「外交交渉」の真実を、通産省出身のサッカー協会元専務理事が明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 世界と渡り合う力の一つの形。

  • サッカーにおける交渉の話しは、当然面白い。
    あの子供の頃に見た試合結果の裏には、こんなことがあったのかということがたくさん知れる。

    このようにサッカーについてはもちろんだが、もっと広い意味でのスポーツとか世界の中で個人としてどのように渡り合ってきたかということが書かれている。

    また、サッカーに関することだけではなく、現代を生きる上でも普遍的なことを学べる。

    サッカーという枠を飛び越えて、
    サッカーを内包しつつ、
    戦争や外交、文化や歴史、哲学や理念など様々なことを学び考えるきっかけとなる本。

  • ・サッカー代表戦をやるなら適切なお膳立てが必須。そうして初めて「代表の強化」と「競技の普及」がうまく回るようになるという話。
    ・W杯や五輪予選のフォーマット(何次予選から?、グループ分けは?、ホーム・アンド・アウェイでやる? etc.)がずいぶんとフレキシブルで交渉次第なことに驚く。
    ・ちょっと“日経新聞「私の履歴書」”風。

  • フットサル なでしこ 
    五輪マッチメイク

  • 「サッカーという名の戦争」というよりは「サッカーにおける外交/交渉」って感じの本。親善(強化)試合のセッティングや各大会予選の形式の交渉などをやっていた著者の仕事がすごいわかります。


    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4544192.html

  • 日本代表が強くなった背景にマッチメイクという影の部分を担当する職員の役割が大きい。たとえW杯・五輪予選などで相手が決まっている際にも、ホーム&アウェイなのか、セントラルかダブルセントラルか、そして試合順は? 開催地は、これによって随分有利不利があるのは考えれば当然のことです。アテネ五輪へ向けた男女代表のマッチメイクなどは圧巻ですね。そして、イスラエルが欧州へ移ったことが、中東諸国のサッカー熱が高まったという歴史の紹介は本当に面白いですね。

  • 資料ID:92114768
    請求記号:
    配置場所:文庫本コーナー

  • サッカーというものは選手や監督の努力だけではなく、その影で外交的な駆け引きがあって成り立っているということが分かった。裏で動いている方達のサッカーに対する熱意を感じたが、「それってフェアなの?」と思ってしまう部分もあり、なんだか夢を壊された気分。あと、自慢話をずっと聞かされているような気持ちになるのでなんだかなあ~ってなる。
    サッカー愛好家には面白いんだろうな

  • JFA元専務理事による、サッカー代表戦の運営の裏話。マッチメイクの話は興味深かった。内容盛り込みすぎて、やや散漫になってるところもあるのがすこうし残念。

  • サッカーに関する仕事の本は沢山でてきているけど、
    こういったサッカーの関わりを正直、はじめて知った。
    とても興味深く、おもしろかった。

    トレーナーの世界でも試合以外の所が戦いだったりするけど、
    こだわりに限界はないなぁ。
    もっともっと努力できる事が自分もあるな、と気づかされた。

    これだからこそ、サッカーは世界なんだなあ。
    スポーツで勝つ為には、
    世界の事をもっとよく知らないと!

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著者プロフィール

早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授。東京オリンピック・パラリンピック競技大会推進本部事務局長。
1960年大阪生まれ。横浜国立大学経営学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。在ブラジル日本大使館一等書記官、資源エネルギー庁石油天然ガス課長などを歴任。同省在職中、プロリーグ化検討委員会に参加してJリーグ発足に尽力したほか、日本サッカー協会国際委員としてワールドカップ日本招致にも携わる。同省退官後、日本サッカー協会専務理事に就任し、なでしこジャパン誕生や女子サッカー、フットサルの普及に尽力。その後、日本スポーツ産業学会理事長、日本陸上競技連盟理事、日本体育協会理事、日本プロテニス協会副理事長、東京マラソン財団理事など歴任。ハーバード大学行政学修士、東京大学工学博士。

「2016年 『パラリンピックを学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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