- Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101373294
感想・レビュー・書評
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2019年11月26日購入。
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本を読んでいる人が選ぶ特選集。これは興味深い。正直、これはよく分からん、って作品もあったけど、概ね面白かった。個人的には、「わたしの本」の優しくて温かい感じが好きだった。しかし、何よりも奥泉光の「滝」がダントツ。初めて読む作家さんだったが、この人の本、絶対読もうと思えた。この作品を読めただけで、この本を買った価値がある。ずば抜けた語彙力を、卓越したセンスと直喩で操り、独特だが共感できる表現で、身近を遠くに表現するって言うのかな?対比が絶妙。対比しつつも、暗雲立ち込める物語のグラデーションも見事。美醜や明暗、陰陽が、緩やかに深みへ沈んでいく思考の不健康な感じがナイスです。こんな登山は嫌だ。
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いろんな作家のミステリーが面白い。
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色々な話が読めて楽しかった。
フレイザー夫人の消失はかなり昔に読んだことがあるのだけど、何に収録されていたのかわからない。
少量法律助言者は声を出して笑った。 -
うっすらと読んだような記憶があるけれど。
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北村薫 編
『ミステリー館』の愉しみ 宮部みゆき・北村薫 -
ミステリー館って名前だけど
いろいろなジャンルのお話がつまってます。
中でも奥泉光の「滝」は秀逸。
宗教の政治的意思とか限界状態の少年たちとか。
あと日本語を自動英訳機にかけてまた和訳機にかけた
「少量法律助言者」が面白い。
擬態語は名詞として扱われちゃうのね。
アンソロジーは新しい出会いが多くて好き。 -
先日読んだ、北村薫の『自分だけの一冊、北村薫のアンソロジー教室』(新潮新書、2010年1月)に出ていたおすすめの文庫本。好きな作家が、「面白い本だよ!」などと言うものだから、ついつい読んでしまう。ほんのさわりだけのつもりが、どっぷりとはまって、結局完読。文庫版なのだが、あとがき代わりについている、宮部みゆきさんとこの本の編者・北村薫さんの対談が良い。
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読書の面白さ、ミステリの奥深さを再確認させてくれる、そんなアンソロジーです。ミステリと言っても事件が起こり探偵役がそれを解決するというものばかりでなく、編者である北村薫がどこにミステリ的魅力を感じたのかを考えながら読むのも楽しいかも。