朗読のススメ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.11
  • (31)
  • (25)
  • (16)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 243
感想 : 33
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101384511

作品紹介・あらすじ

今、朗読が人気です。子供への読み聞かせから始まり、朗読愛好会が様々な所で開かれています。しかし声だけで作品を表現するのは難しい。本書では、従来とは全く異なる方法で、その秘訣を教えます。シンプルな表現だからこそ、人間の本質を捉える想像力が大切。朗読愛好家必携の一冊としても、感性豊かなお子さんを育てたいご両親にもお薦めです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 言葉は身体知をともなう。面白かった。

  • 朗読には技術、型として姿勢、腹式呼吸、声圧が大切
    それ以上に大切な事は伝えたいことをイメージすること
    「だれが、だれに、どこで、何を、どう」を伝えるかということ、それを頭だけでなく、からだの細胞すべてを揃えること
    さらにその人物が何を幸せかと考え、行動する、幸福願望を知ること
    そうすることで、感情が生まれ、間も、声も生まれてくる
    朗読は音読と違って、わかった、知ったという頭の理解ではなく、体をとおした理解になっていく

  • 波平さんであり、ナウシカのミトの声。
    あの声、あのシーン、がパッと浮かんでくるって、実はすごいことなんじゃないかと思う。

    そんな人が、冒頭に声が出なくなった話を書く。

    身体が硬くなって、整体に通い詰めると、少しずつ良くなったこととか。
    お酒を飲むと、声が出るようになったこととか。

    喉って、毎日使っているようで、使わないと意外とすぐに衰えてしまう器官なんじゃないかなー。
    それを商売にしている方々が、身体に気遣うことや手入れをきちんとすることへの思いに触れた気がする。

  • 「我執」という鎧を捨てる、自然体でいく、人生訓でもありようだ。2020.6.17

  • いろんな人が勧めている本。

    俳優の、心構えを始めとした、なすべきこと、思考し続けるべきことを明言化してくれている大先輩の本。

    朗読者に限らず、「演じるとはどういうことか」「プロの仕事とはなにか」ということも書かれている。

  • (波平さんの声をやっている)永井一郎が本を出しているなんて知らなかった。読むでしょ、それは!
    単なる声の出し方という話ではなく、体全体でイメージすること、「細胞のベクトルを揃える」といったことが書かれている。

    読んでいて印象に残ったのが、教養の深さ。言葉遣いに出ますね、そういったことは。素晴らしい方です。

  • 朗読ではイメージである。

  • この本はすごい本だと個人的に思う。とてもむずかしい内容を読者に還元するつもりでとても平明に書かれている。朗読の本であるが、表現することをする人にとってはとても勉強になるテキストだと思う。朗読に興味があって読んだが表現だけに留まらない深さを携えた作品だと思う。多くの表現者に読んでもらいたい。そういう本だった。

  • 読み聞かせの研修中に参考になるかと思い、購入。

  • 「登場人物の幸せが何か理解できたら、その小説は理解できたことになる。」私の読書は、ただ文字を追ってきただけということになろう。

全33件中 1 - 10件を表示

永井一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×