グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた (新潮文庫 つ 31-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101384610

感想・レビュー・書評

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  • メイド・イン・ジャパンを世界に浸透させた超優良企業、ソニーも今は日本企業凋落の象徴に。その過渡期にあってヒット商品を世に送り出し、後にグーグル日本法人の社長にもなった辻野氏の自伝。
    ソニーへの強烈な愛と優れた時代感覚から、ソニー時代の後半は組織に変革をもたらそうと尽力するが、上層部に理解されず、挫折…。

    トップ企業で異才を放つ人というのは凄まじいなというのと、今は存在感が薄いソニーも、一代で世界の頂点に上り詰めたときの勢いや、創業者たちは本当に凄かったんたなというのが率直な感想。
    肯定的にとらえても、ソニーが昔の勢いを取り戻すことはもうなさそう。

  • 繁栄する集団には一定のパターンがあり、それにも寿命が有る。変化に対してオープンで、自由カッタツ。国境を超えて多様な人材が集まる。最強国の条件との共通点があると感じる。

  • ヒット商品を生み出し、22年ソニー勤続後、グーグル日本法人社長になった著者。ウォークマンがipodに負けた理由、グーグルの経営方針、クラウド環境がもたらす未来等、興味深い指摘。残念なのは半分以上がソニーの愚痴になってしまった文章力。愛があるのはわかります!

  • 辻野さんの率直な物言いがよかった。

  • 立ち読みして面白いそうなので購入したが、著者の半世紀の日記でした。
    自分の生活に取り入れる要素は、なかった。ソニーとグーグル。日本企業と米企業の体質の違いや考え方の違い、そのあたりを書いているところは
    個人的にはよかったです。

  • どんなに才能があっても、どんなに努力しても自分が思い描いた結果が待っているとは限らない不条理。でもそれが世の現実。逆に思っても見なかった出会いがあったりするのも人生で、だからこそ生きることは楽しいのかもしれない。大切なのは自分の信じるところを貫き通すということなのでしょう。

  • 仕事に取り組む姿勢が参考になる。

  • そこら中にあるビジネス本が束になっても、ここまでエネルギーのある内容にはならないだろう
    なんとなれば、ここで語られているのは辻野氏がその時何を考え、どんな未来を描き、どう行動してきたか、という現実だからだ。
    ソニーが勢いを失った訳も、Googleがなぜ輝いているかも分かる。
    そして経済の奔流の中でどう生きていくべきか?
    辻野氏は多くのご教授本のようにああしなさいこうしなさいとは言わない。しかし、それ以上に多くの知恵と多くの示唆に富んだ内容だったと思う。激しいまでのエネルギーに満ち溢れてます。

  • どうしても最近の外資バンザイの傾向が癪に障るので
    著者の辻野氏もいかにソニーをこきおろすのかと
    身構えながら読んだ。
    ところがむしろ辻野氏のソニーや日本への深い愛情を感じ
    大好きな会社をやめるしかなかった彼の無念さと情熱に胸打たれた。

    一度きりの人生だから、恐れずに、ではなく恐れながら、
    幾度も挫折を経て立ち上がる彼の人生のドラマチックさ。
    こういう人が何かをなす人だと、思った。

    このぐらいの温度の日本人が増えたらきっと
    この国に希望が見える気がする。
    ほんとうに、この国のために頑張ろうって思う若い人たちに
    是非読んでほしい一冊。

  • 諸行無常を感じるのは私だけでしょうか、もちろん企業にも栄枯盛衰があるのは当然のことです。今我々は激変一途の環境におり、その変化にどう対応するかを問われております。本著作はその変化のなかでもがきチャレンジし続ける敗北と再生の記録です。

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著者プロフィール

1957年、福岡県生まれ。1984年に慶應義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニーに入社。1988年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、ホームビデオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長兼CEOを務める。近著に『「出る杭」は伸ばせ! なぜ日本からグーグルは生まれないのか?』(文藝春秋)など。

「2018年 『日本再興のカギを握る「ソニーのDNA」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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