シゴトの渋滞学: ラクに効率を上げる時間術 (新潮文庫 に 27-1)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101391915

作品紹介・あらすじ

なぜあなたの仕事は「渋滞」するのか?! 残業? やめなさい! 最大限に力を発揮? やめなさい! 電話応対は丁寧に? やめなさいやめなさいやめなさい! 8時間働くなら2時間余裕を。仕事は全力の7割。電話応対は交代制に。最先端研究から目からウロコの「渋滞学」を生み、各企業からムダ取り依頼が殺到する著者が教える画期的ムダ解消法。『シゴトの渋滞、解消します!』改題。

感想・レビュー・書評

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  • 物理学に基づく『渋滞学』の仕事への応用。
    予定表に隙間を作る、仕事は限界の7割、個人が目いっぱいに力を使うのではなく、目指すべきは「0.9+0.9+0.9=5」(0.1の力を他人のために使う事で、組織効率の最大化を達成)、等々目からウロコの方法紹介

  • 感想
    流量を最大にする。アクセルを踏みすぎず不要なブレーキを避ける。全体の流れを見て適切な熱量で仕事に取り組むことで効率は高まる。

  • 教授の専門である渋滞学をベースに、「仕事」の詰まりを解消する方法を提案する。東大や企業の無駄トリ改革に取り組んだ経験からの話が多く、科学的な根拠はほぼ示されていない。新奇性は薄い。

    後半、教授の研究者としての歩みや目指すところが最も面白い。ここを先にもってくると良いのに。

    評価や感想がバラバラということは、文章の流れが不安定ということでしょう。

  • 西成さんのお話をラジオ番組で聞いたことがあり、高速道路の渋滞を緩和する実証実験をされた話を伺い、そこで興味を持ちました。少しずつでもやるべきことを進めることが、全体を進める最良の方法であると学びました。

  • 108円購入2017-12-09

  • 渋滞学の本を何冊も出す、渋滞学の権威的存在である西成教授のビジネス書。
    内容的には時間術の本になりますが、内容的にはいまいちでした。

    ・大学教授と通常の会社員との違いもあり、ある意味著者は仕事に関しては実践なしの理論派なので説得力がない
    ・なんでも渋滞に結びつけてしまう
    ・しっくり来ない題目とか(例:題目「他人のマネをすることは仕事を渋滞させてしまいます。」内容「二番煎じの仕事をしても時間はかかるし評価は得られないし無駄である」)

    とかが特に気になりました。

    さらに言えば、ちょっと重要な部分をすべて「」で囲むため非常に見にくいので読むのが大変でした。

  • 自動車による渋滞の理論は仕事にも適用できる。
    適度な距離(余裕)をもって,少しずつでも流れ続けることが大切。

  • おもしろい。この人の人生の有り様がおもしろいのだ。
    数学的な研究が、社会と結びつかないという苦悩と
    社会に結びつくために、渋滞をテーマにしたことだ。
    『渋滞』を クルマの渋滞だけでなく、
    会社のシゴトにまで、渋滞をつきつめていくのは、着想がいいのだ。

    渋滞を解決するには 車間距離を適切にする
    という 極めて単純な解決方法を示されて、驚いた。
    そんなことで、解決するのだ。
    それは、数学的な見知からも解明できるとか。
    数学って 意外とシンプルな結果を出すものだ。

    暴走老人にとっては、車間距離など殆どないものだと思っていた。
    結局は 自分の手前しか 見ていないのだ。
    中国で 渋滞が多いのは 車間距離を守ろうとする
    意思がないことが、多いと思う。
    自分中心主義で、遠慮や譲り合うと言う美徳は
    文化大革命で 撲滅されて以来、中国には、
    もはや永遠にこないモノかもしれない。
    つまり、クルマが多いから渋滞と思い込んでいるが
    実は、車間距離を保っていないということの方が大きいのだ。
    結局 中国人のせっかちな性格によって、渋滞が起きている。

    シゴトの渋滞学においても、
    同じように、独りよがりで、暴走してはいけないそうだ。
    自分のチカラを 90%くらいに しておいて、
    まわりも同じようなチカラを発揮すると、
    チームワークが保てるというのだ。
    まさに、日本的な解決の仕方のようにも見える。
    パレートの法則などは 
    渋滞学から どうやって、説明するのだろうか?
    格差社会も渋滞学が解明してくれるのだろうか。

    ムリは 渋滞を起こす原因であり、
    ムダは 渋滞の本質かもしれない。

    とにかく、車間距離を保って、運転しよう。

  •  第三部後半からの、スケールの大きい話が非常に面白い、意外性ある本だった。どうしても隙間時間に片づけるべき、すぐ終わる雑務に気を取られてしまうのが、まだ解決には至っていないが、90分 x 4 を日々の仕事の基本時間割としてやってみると結構うまくいくことが判明。やってみるとまた色々気づいて面白い。ええとしこいて面白がってる場合ではないが、ゲーム感覚で仕事が進むのは面白いものだ。

  • 交通渋滞の解消法を仕事の効率化に応用するという発想はおもしろいが、具体的中身を読んでみるとコジツケ感が強く、どうにも説得力に欠けるというか…読んでも「なるほど、やってみよう」という感覚になれない。実例も、どちらかというと著者の得意とする実際の交通渋滞の話が多く、現実問題として本書に書かれている内容を実践するのは難しいのではないかと思ったのが正直なところ。イマイチ

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著者プロフィール

東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は数理物理学、渋滞学。
1967年、東京都生まれ。東京大学工学部卒業、同大大学院工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了。その後、ドイツのケルン大学理論物理学研究所などを経て現在に至る。
予備校講師のアルバイトをしていた経験から「わかりやすく教えること」を得意とし、中高生から主婦まで幅広い層に数学や物理を教えており、小学生に微分積分の概念を理解してもらったこともある。
著書『東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』(小社刊)は全国の数学アレルギーの読者に愛され、20万部突破のベストセラーに。『渋滞学』(新潮社)で講談社科学出版賞などを受賞。『とんでもなく役に立つ数学』(KADOKAWA)、『東大人気教授が教える 思考体力を鍛える』(あさ出版)など著書多数。

「2022年 『東大の先生!文系の私に超わかりやすく物理を教えてください!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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