嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425436

感想・レビュー・書評

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  • 好きなんだけど、どうしても装丁の絵がダサい感じがしてしまう。

    このシリーズの好きなのは、女が男性職場で働きつつも、その人物
    関係を単純に書かないところ。
    嫌な人も良い人もいるだろうし、それを丁寧に書いているところが
    上手いなぁと思ってしまう。

    早く音道刑事が恋人とくっついてほしい…とそんな単純なことを考
    えてしまうんだけどね。

  • ◆あらすじ◆
    レイプ未遂事件発生。
    被害者女性は通報者の男が犯人だと主張。
    被疑者は羽場昴一───。
    レイプ事件の捜査に動いていた音道貴子に無線が飛び込んだ。
    貴子の恋人、昴一が連続レイプ犯?
    被害者は大手新聞社の女性記者。
    無実の通報者に罪を着せる彼女の目的とは?
    都市生活者の心の闇を暴く表題作など、隅田川東署へと異動となった貴子の活躍を描くシリーズ第三弾。
    傑作短篇四編収録。

  • 有名(らしい)長編小説「凍える牙」の主人公、女刑事音道貴子が活躍する短編集。人物・心理描写に気を配って丁寧に書かれている感じはするが、肝心の話の展開にいまいち引き込まれなかった。自分の視点と著者のそれとが微妙に異なっていて、主人公の境遇や心情に感情移入できていなかったせいかもしれない。「凍える牙」の方を先に読めば良かったかな...。

  • ものすごい音道貴子ファン、というわけではないけど
    忘れた頃にぽつぽつ手に取ってしまうこのシリーズ。

    男社会である警察の中でもがきながら犯人を追う女刑事・・・
    ってもう既にひとつの形式になっているような気もする。

    男よりも実はたくさんのものたちと闘いながら、
    男よりも鮮やかに事件の核心に入っていく女刑事。
    そして、そのたび
    男達よりもっとたくさんの傷をその身に刻む。

    でも、好きです。
    そうゆうの。

  • 音道刑事シリーズの短編集。
    男性優位の職場の中で、女性の目で事件の真相を解いていく。それが良い。
    時に男性の小ささも見える・・・。

  • 音道貴子シリーズ。
    連続レイプ事件で貴子の恋人が疑われる表題作ほか4作。短編集。

  • 音道さん好き。ガンバレ!って思う。

  • 音道貴子シリーズの短編集。謎解き、というよりも、行間までストーリーを楽しんだ、という感じ。結構深いモノがあった。

  • 音道シリーズの短編。どの作品もさらっと読めた。
    昴一が「世話をするとか、面倒を見るとかそういう感覚って嫌なんだよな」という箇所が新鮮だった。
    こちらは当たり前に世話を焼いているつもりでも受け止めがくい違うと「干渉されたくない」と殺意まで抱くことも起きる。
    あとは滝沢の父娘関係や娘夫婦の関わり方に興味を持った。


    作成日時 2006年11月08日 21:09

  • 音道さんシリーズは大好きです。でもやっぱり「凍える牙」かなあ。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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