- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101438122
感想・レビュー・書評
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この作者はちゃんと科学的根拠に基づいた話を書くので好きです。
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蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか
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内容
入水自殺を図った若い女性は、記憶を失っていた。恋人だった青年は遠洋マグロ漁船の上にいる。二人の間に一体何があったのか―。運命をあらかじめ知っている人間はいない。しかし、はっきりとした確率があるとしたら。偶発的に誕生した遺伝子が特別の意味を持った時、恋人達はある宿命を背負い、日常の裂け目には一つの危うい人間関係が生じた。 -
ハンティントン舞踏病の怖さがすごく伝わってきた、自分がもしなったら、どういう道を選ぶか、考えさせられる
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読みやすかったです。
海の描写がすごく上手く、想像しやすいです。
失礼な話ですが書くのが上手なんでしょうね、内容も面白いのですがしかし少し尻すぼみ感が否めない感じ。 -
内容は…全体的にはなかなか面白かったんだけど、マグロ船の細かいクダリっているのかな?
最初のサスペンス的なノリで話が展開されたらもっともっと面白かったと思うんだけど…。
唯一魅力を感じた健史の活躍も尻切れトンボで残念。
しかしなんだか良くわからないけどすぐ読めた。
決してページが少ないとか文字が大きいとかではない。
それなのに読みやすいのは魅力かな。 -
もしも6年間の間、治療法不明の、遺伝的な病気にかかるかもしれないという恐怖にさらされたら、人はどうなってしまうだろうか・・・。
私ならおそらく、自殺をしてしまうと思う。
その病気にかかる確率は2分の1。しかも30台後半にならないと発病するかどうか分からない。そんな絶望を抱えて、とてもではないが生きていけない。
発病してすぐに死ぬような病気ならまだいいけど、ここで扱われている病気は、段々苦しみ、可笑しくなり、最後には介護を必要とし、死んでいく。
そんなのは耐えられない。
人はもしこういう状況に対面したら、この本の主人公のようになるか、すぐに自殺してしまうかのどちらかになると思う。
彼女の精神的な病が、これから段々良くなる事を祈って。
そして望月副院長の家庭がこれからどうなっていくのか、そこも気になるところ。 -
医学ネタが入ってきた所で醒めてしまった。
楽園はない、といいながら、ご都合主義の救済が用意される。 -
単純に最後に本題と紐づく構成が好き。
内容的に止まらず読みたくなる感じでは無いが、『ハンティントン舞踏病』という特殊な精神病と『マグロ漁船からの漂流』といった非日常が題材なため、その点は好奇心はそそられはする。