巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)

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著者 : 天童荒太
  • 新潮社 (2004年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101457154

巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 家族狩りをしている犯人像が見えてきた。

    転居し、かつての教え子ケートクと仲良くなり農作業に打ち込んだり生き方を変えていく巣藤と、游子の距離は近づいていき…。
    しかし駒田は娘玲子と引き離されたことで彼女を逆恨みし続け…気が小さいくせにこんなはずじゃなかった、とかあいつのせいだとか悪いことは全て周りのせいにしてお酒に逃げている駒田にどうしようもなく反発を覚える。玲子があまりにも可哀想だ。

    でもたぶん、彼みたいな人間はどこにでもいる。仕事にのめり込み、回復したばかりの妻 佐和子より冬原親子のため必死になる馬見原や、時には恨まれたりしながらも子供たちの保護に全身全霊を掛ける游子より、駒田のような人間の方が世の中の大半なのかもしれない。

    電話相談員の山賀と白蟻駆除の大野の関係やかつての事件が明かされながら物語は進行していく。
    油井にも本当にぞっとするなぁ。。こんなのと結婚するくらいなら一生独身でいる。
    芹沢家もどうなっていくのかな・・・。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。

  • 何故こんなに腹が立つのか、自分でもよくわからない。
    馬見原の自分勝手さが嫌でたまらない。
    結局、馬見原は自分の弱さに向きあうことができずに逃げているだけだ。
    誰を守ろうとしているのか。
    馬見原のような中途半端で覚悟も何もないような人間に、誰かを守るなんてことが出来るとは思えない。
    もしも馬見原のような男が父親だったとしたら、真弓よりもずっと強い拒絶をしていただろう。
    馬見原は、周りを見ているようで何も見えていない。
    自分にとって都合の悪いことや向き合いたくないことからは、怒鳴って、体裁を取り繕って、逃げて自分を正当化する。
    その繰り返しだ。
    刑事としては優秀なのだろう。それなりに信念があって捜査にもあたっているのだろう。
    でも、家族になったら最低最悪な人間だと思う。
    どうして人はこんなにも弱いんだろう。
    「弱いよ、弱すぎるよ」と言いたくなるような登場人物ばかりだ。
    それとも、現実の社会でも、見えないところでみんな弱さにくじけそうになりながら生きているんだろうか?
    でも弱さの対極にある強さって何だろう?と考えると、具体的なことは浮かんでこない。
    人はもしかしたらひとりでは強くなれないのかもしれない。
    自分のすることを見守ってくれる人、理解してくれる人、支えてくれる人。
    そんな人たちに囲まれて初めて人は強くなれるのかも。
    家族とはいったい何だろう?
    家族である意味って何だろう?
    第5部は完結篇となる。
    苦しみ悩んできた人たちにとって、どんな結末が待ち受けているのだろうか?

  • いよいよ真相に迫ってきた感じ。オープニングを含め、各巻冒頭に必ず盛り込まれる電話シーンが意味深長だったけど、いよいよそれが形になって現れてきている。各人の物語も、それぞれなりの答えを見つけられそうな気配もあって、ここからクライマックスにかけての展開に期待大。

  • 馬見原が妻か綾女かで頭をぐるぐると悩ませるホームでの描写がやばい。高熱でうなされているときの気分を言語化するとこんな感じになるんだろう。さあ、どんな結末を?

  • 第四部はストーリーが更に進んでいくので、止まらず読んだ。人の負の部分を描き、読んでいて悲しく辛い部分があるけど、わたしはこれから先もそういうことに目をつぶらずにいられたらと思う。
    毎度ながら次がかなり気になる終わり方で、後書きも面白かった。

  • ドラマ化

  • 馬見原が出てくるとイライラする自分がいる。
    それだけ話に入ってるってことかしら。

    自分の妻のこと全然省みてない。
    佐和子も、こんな旦那のどこがいいんだろうと思ってしまう。

  • どんどん話は収束していく。みんなが幸せになることはないんだろうな。

  • 大野甲太郎と山賀葉子に疑いを向け、彼らの過去について調べようと、馬見原は、妻佐和子と四国へ向かう。
    休暇を取ったのも、その捜査のためだった。
    馬見原が彼らについて調べる一方、佐和子は巡礼を続ける人たちの姿と行いに心を動かされていた。
    東京では、椎村はペット殺しの犯人を突き止めるべく奔走する。また、遊子は駒田との間に、さらに亀裂が入ろうとしていた。

    場面がコロコロ変わるので、飽きずに読みやすい。
    いよいよ次は5巻…どんな展開を迎えるのか楽しみ。

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