ウロボロス ORIGINAL NOVEL: イクオ篇 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 114
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800196

作品紹介・あらすじ

満月の夜のひとつの事件、月下の少女の正体は? 養護施設まほろばで育ったイクオとタツヤは、最愛の結子先生を殺されるのを目撃したが、その証言を警察にもみ消されてしまう。真相を握る「金時計の男」を探すためイクオは刑事、タツヤはヤクザとなり密かな協力関係を結んでいた。ある夜イクオが潜入調査中に遭遇した謎の少女。同じ現場で発見された男の刺殺体。彼女の正体は果たして何者なのか? 二匹の龍(ウロボロス)が絡み合う事件、イクオ篇。

感想・レビュー・書評

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  • ドラマにどハマりしまして、BDBOXまでポチってしまってる状況であります。
    そんなわけなので、オリジナルノベルがあると知って手を出さずにはいられなくなったのです。
    漫画は未読なのですが、そろそろ終わりに近づいているという噂を目にしたので、完結したらちょっとヤバいです。
    (絵が苦手だと思っていたのですが、小説の絵を見る限り大丈夫な気がしてきました。こ、こわい・・。)

    この小説はちょっと独特でして、もう一冊「タツヤ篇」というのがあります。
    2冊とも同じ事件の話なのですが、この小説の主人公であるイクオと、もう一冊の主人公であるタツヤのそれぞれの視点で話が進むという仕組みです。
    こういう形の小説は初めてだったので、どう読もうかと悩んだのですが、どちらからでも先に一冊読んでしまったら、大体のあらすじがわかってしまうので、残りの一冊を読むのがしんどくなるかも、と思い同時に少しづつ読み進めることにしました。
    というわけなので、タツヤ篇にもこの感想と同じ内容を書かせていただきます。

    それぞれの視点から描かれていますので、警察の捜査状況の進行具合、事件に絡むヤクザの事情が別々に詳しく書かれています。
    単なる事件と思っていたのが、実は裏にはそんな事情が!みたいな真相(?)を見つけるような感覚が面白かったです。

    人を撃ち殺したあとに「ドーナツが食べたい」って言い出すイクオもイクオだし、夜中にドーナツがある店を探し回るたっちゃんもたっちゃんだよ・・・。
    このシーンとても好きです(笑)
    だけど登場人物の中で一番危ないな~というのはヒトミです。
    イクオが同じだと思ったのは境遇だけではなく、何人もの人を殺してきたし、そしてこれからも自分の目的を邪魔する者は躊躇なく殺す、という彼女のスタンスに共鳴したのかもしれないですね。

  • 先日までドラマをやっていたウロボロス。全話見た割にはなんとなくストーリーが追いきれなかった気がしたので小説でも読んでみたところ、ドラマとは全く内容が違ってました。漫画原作でまだ完結してないんですね…っというかドラマは割とすっきり終わったのに小説版はあんまりすっきりしなかった…
    イクオとたっちゃんそれぞれのストーリーが絡み合うところがもうちょい複雑でハッとする物だと良かったのに。。。

  • 大人気コミックのノベルズ版であります

    間違えてた・・・・・・・・・・・・・
    そーだよねー
    この一冊で完結なんてないよねー

    彼らが育った養護施設の謎を解く・・・・・・
    イクオは刑事にタツヤは反社会的勢力に身を置き、最愛の人を殺した犯人である「金時計の男」を探す
    ・・・・・・・・・・・・・・の中の一つの事件であります
    もちろん「金時計の男」の正体も限定はできないし、養護施設の謎などはまったく手つかず

    このノベルズ版にはタツヤ目線のもう一つの物語もあるそうであります

  • ”ウロボロスORIGINALNOVEL”イクオ篇・タツヤ篇 神崎裕也原作・杉江松恋著 新潮文庫nex(2014/11発売)

    ・・・コミック”ウロボロス”のオリジナル小説。
    同時期発生の二つの事件をそれぞれの視点で描いたもの。
    二冊読んで浮かび上がった全容にはちょっとびっくりしました。

    ・・・登場人物表にコミックのあらすじがついてますのでコミックを読んでなくても楽しめました。

  • 満月の夜のひとつの事件、月下の少女の正体は?

    養護施設まほろばで育ったイクオとタツヤは、最愛の結子先生が殺されるのを目撃したが、その証言を警察にもみ消されてしまう。真相を握る「金時計の男」を探すためイクオは刑事、タツヤはヤクザとなり密かな協力関係を結んでいた。ある夜イクオが潜入調査中に遭遇した謎の少女。同じ現場で発見された男の刺殺体。彼女の正体は果たして何者なのか? 二匹の龍(ウロボロス)が絡み合う事件、イクオ篇

  • 諸事情により、刑事になった方、の日常?

    殺人事件が、違う方向から別の話がこんにちは。
    本編を読んでいた方がより楽しめるのでしょうが
    これだけでも普通に読めました。
    ちらほらと『相棒』が出てきて、別件が進みますが
    大人って汚い!
    ……いや、権力者が汚い?

    どうにか、つじつま合わせは出来た状態ですが
    これを毎度しているかも、と思うと
    かなり危ない橋渡りまくっているかと。

  • the ouroboros for Ikuo side. it hasn't a real. light novels limited?

  • [2015.04.19]

  • (2015.3.21)
    (210P)

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著者プロフィール

東京生まれ。慶応義塾大学卒業。文芸評論家、書評家。著書に『読み出したら止まらない!海外ミステリーマストリード100』『路地裏の迷宮踏査』、『ある日うっかりPTA』など多数。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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