R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 (新潮文庫nex)

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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801049

作品紹介・あらすじ

巨大疑獄の闇を暴け!知略と策謀の警察小説。東京オリンピックの後、急激に治安が悪化した首都。大量の難民の発生と過激派の台頭とともに多発するテロ計画を察知し、未然に鎮圧すべく、総理直轄・女性 6 名の特殊捜査班、通称「R.E.D.」が警察庁に設立された。謎のテロリスト〈勿忘草〉を追う彼女たちは、副総理と警視総監が絡む政官業巨大疑獄の影を捉える。元警察庁キャリアのみが描けるリアル。警察小説の新機軸がここに誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 個人的好みとしては「オニキス」の方が上なのだが、これはこれで異能女子高生達(年齢不詳)の何でもありなところは読み物としては面白かった。最初は登場人物把握でかなり大変だったけどね。他の作品で出てきた内容がリンクしてるのは良き。



  • 著者の来歴が、警察庁I種警察官として警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務し、警察大学主任教授にて退官。
    そんな元警視庁キャリアによる一冊。

    近未来、東京五輪後、急激に治安が悪化した首都。
    永田町近辺をまるごと静岡へ首都移転する。
    副総理と警視総監が絡む政官業巨大疑獄を総理直轄の特殊捜査班が活躍。対テロ用の特殊捜査班はそれぞれ特殊技能を有し、鎮圧に動くが...

    期待したものの、警察用語を多発し過ぎな感は否めない。物語の組み方がいかにも警察官という調書的な進行は斬新だったが、全体的に薄味でした。

  • 2020年の東京オリンピック後の近未来を描く警察小説。
    首都東京が何かの理由により、廃墟と化し、「中京都」なる架空の首都を舞台に、女性総理大臣の元、組織された警察庁特殊防犯対策室。テロが多発する中京都だったが、何故か女子高生の格好をした「防二」のメンバー達の活躍により、未然に防がれていた。そんな中、5年前に「新霞ヶ関」を襲ったサイバーテロ「ワスレナグサ」が再び現れ、警視総監や国交大臣の命を狙う…
    元警察エリートだけあって、警察内部の描写には定評のある作者が今回は少しSFやハードアクションの要素を入れて来ただけに、なかなか読みごたえがあり、現実離れはしていても、結構面白かった。「身元不明」の主人公・箱崎も登場するし、「警察庁図書館」も名前だけだが登場するのも、なかなか嬉しい。

  • 巨大疑獄の闇を暴け!知略と策謀の警察小説。東京オリンピックの後、急激に治安が悪化した首都。大量の難民の発生と過激派の台頭とともに多発するテロ計画を察知し、未然に鎮圧すべく、総理直轄・女性 6 名の特殊捜査班、通称「R.E.D.」が警察庁に設立された。謎のテロリスト〈勿忘草〉を追う彼女たちは、副総理と警視総監が絡む政官業巨大疑獄の影を捉える。元警察庁キャリアのみが描けるリアル。警察小説の新機軸がここに誕生。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★★☆ 12
    【整合】★★★★☆ 12
    『意外』★★★☆☆ 6
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★☆☆ 3
    「作家」★★★★★ 5
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★☆☆ 6
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》76 B

  • この作品の作者が元警察キャリアである事にビックリしてます。正直ガッカリです。私が貧乏性で無ければ完読出来ません!正にファンタジーSF小説です。話の流れに緊迫感が全然感じられず、現実味も無く、私にはワクワク感が感じられませんでした。コミック作品みたいでした。

  • 古野まほろさんの文体は合う合わないがめちゃくちゃに分かれるので本当に難しいところですが、私は好きです。
    毎回初見では全部理解しきれないので、今回も3回、4回読みました。
    「セーラー服」シリーズのようにキャラがかなり立っているから、立ち絵が是非欲しいなと思ったところ...。文字のみでの区別が、毎回巻頭のキャラ紹介を見ないと消化しきれませんでした。
    最後の辺りのバラの描写がものすごく綺麗で好きです。
    戦闘シーンの描写もスピード感を感じさせるのに俗っぽくなく、全て「古野まほろ」の言葉で書かれているからなかなか面白いです。常人にはできない言葉遣いが多分この人の売りなんだろうな。
    古野さんを読み始めて10年ほど経ちますが、いつも最初は警察小説とか純粋なミステリに見せて最後らへんに「実は人間じゃないです」「実はとんでもなかったです」系のネタバレがバンバンくるから、それがしんどい人は読めないかも。
    私はこれが気持ちよくて読んでいます。

  • 文章がわかりにくくて私には合わなかった。
    舞台、背景の説明がされてるようでされてなくて、途中いろんな人物の「あっは」にイライラ。中途半端なラノベみたい。
    女子高生それぞれの特性や能力を書きたかったからか、どこまでが状況説明でどこから各女子高生のナレーションかわからなかった。
    セリフも書き方がどこか下手くそ。どこまでがセリフでどこからがナレーションかわかりにくい。
    登場人物の女子高生たちがすごーい、ていうだけの内容。
    場面もいちいちわかりにくくて読むのにすごく疲れる。まだセーラー服目次録の方が背景とか、状況の描写が細かくてわかるけど、このシリーズはわかりにくい。
    最後に少し現実離れした話がまじってるので、近未来警察小説や現代の警察小説を期待して読むと損をする。
    もうこの作者の小説は読まない。。。

  • 台は、2020年東京オリンピック後の厄災により東京が崩壊、首都機能が中京都に移転したパラレルワールドの日本。治安の悪化した状況の中、セーラー服集団、赤い瞳の獣達からなる総理直属の治安部隊が謎のテロリストワスレナグサを追う。文体、描写、展開…独特だが好きだなあ。癖になる作者さん。ACT2,3へ続く…

  • 舞台は、2020年東京オリンピック後の厄災により東京が崩壊、首都機能が中京都に移転したパラレルワールドの日本。治安の悪化した状況の中、セーラー服集団、赤い瞳の獣達からなる総理直属の治安部隊が謎のテロリストワスレナグサを追う。文体、描写、展開…独特だが好きだなあ。癖になる作者さん。ACT2,3へ続く…。

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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