ところで死神は何処から来たのでしょう? (新潮文庫nex)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801346

作品紹介・あらすじ

「痛えんだよ、クソ!」「死んでるから痛くない」 月光の冴え渡る森で、小木輝は「死神」と出会った。饒舌かつ毒舌な死神に、既に死んでいると告げられるも、数時間前からの記憶がない。ソーシャルワーカーとして勤務する病院で、階段から転落したことが判明するが、本当にただの事故なのか? ストーカーの出現、妹の誘拐、混迷を極める中、小木は再び森へと向かう――死神を伴って。「最強」の死神が任務を果たせぬ「最悪」とは! ?

感想・レビュー・書評

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  • シリーズいち、面白かった!
    まず、長編だったのがうれしい。
    そして、やっと余見の素性がわかりはじめて・・・。更に先に続きそうな展開でのフィニッシュだったので楽しみ。

  • 榎田ユウリさんによる「死神」シリーズ3作目。
    ここまで読んできて今更かよ!という感じだが、このシリーズは推せる。面白い。
    通し番号はないが、前作を読んでいると「あれ?!この人物って?!」となれるので、順番に読むのがオススメ。

    タイトルの通り、死神の余見透(よみ とおる)が「何処から来たのか」がわかるお話なのだが、「え、そんな秘密を3巻にして語っちゃっていいの?!」と、タイトルを見ただけでもドキドキした。でも、わかっても大丈夫だった。

    ミステリでもあるし、あまり語るとネタバレになってしまうので難しい…
    「犯人はこの人じゃないな…」というのはわかったけれど、じゃあ誰なの?その動機は?と言われるとむぐっとなってしまい、真相を知って「そういうことかー…」となった。

    死神・余見透の正体は、248ページまで読むと判明する。
    もうこの時点でも驚愕の正体だったのだが、しかしそこから更に一歩、仕掛けてくるところが、もうすごいで、榎田さん…!!
    また、ほぼラストまで忘れていた(失礼)エピローグが、ここにきて活きてくるとは…!!という感じ…!!
    榎田さんの小説は、構成が本当にうつくしい…

    実はこの死神シリーズ、2作目のあとにうっかり4作目を手にしてしまい、途中でなんか違和感を覚えてカバーを確認したら、この3作目を飛ばしていたことに気がついたのだった。
    もし気づかずに4作目から読んで、3作目のネタバレになっていたら…とおもうと、危なかったなーとおもう。
    (4作目はさわりしか読んでいないので、3作目のネタバレが4作目にあるのかは、現時点では不明)

  • こりゃぁ反則だぁ。やられたな。最後にまさかの展開が待ってました、そう来るかぁ。【夜道を歩き出す。死神男とふたりで。】『あんた、本当はどこから来たんだ?』小木輝と小木昇、余見透。でもでも本当に死神が死ななくて良かったぁ。安堵。シリーズ面白すぎて読み出したら止まらない!

  • 今どきの言葉でさらっと深いことを語るこのギャップ。天堂さん再登場が嬉しい。

  • 死神シリーズなのですが、今回はミステリ要素もあります。
    榎田さんにまんまとやられました。
    気づくきっかけはあったのですが、あまりにも自然に書かれていて、あっさり見過ごしてしまいました。
    これ以上はネタバレになりそうなので、気になる方はお読みください。

  • 死神シリーズ第3弾

    ソーシャルワーカーとして勤務する病院で、階段から転落した後の記憶がない主人公

    「痛えんだよ、クソッ!」
    「死んでるから痛くない」

    そしてラストの大どんでん返し!!
    そうきたかーーーー!!な感じ。

    1冊目、2冊目はちょっとホロ苦い読後感でしたが
    これはふわっと幸せな気分

  • 本当にたまたまこの前に読んだオリジンと同じ問いが出てきてびっくりした。
    今日は人類はどこから生まれどこに向かうか、に向き合う一日なのかしら。

    今回はだーいだーいどんでんがえーーし、
    でした。ネタバレになるからなにも言えない。

    死神のキャラが本当に好き。
    まだ続けられそうなので嬉しい限り

    2019.5.18
    78

  • 死神(余見透)の正体がわかってしまう1冊。なかなか酷い死に方をしたのですね……

    小木兄妹のよく口の回るところを鬱陶しがっていた死神ですが、実は遺伝だったと。

    結局本当は死んでなかった小木輝のところに派遣されたのは、この世界の上位者の意思によるもの、ということで良いのかな。

    天堂さんも再登場。

    このシリーズ、まだ続くのでしょうか……?

  • 初めはよくあるようなストーリーで淡々としているなという感じがしたが、巻が進むにつれどんどん面白くなった。この最終巻、最後にひっくり返されて1本取られたなって感じ。期待していなかった分かなり面白かった!読むなら絶対3巻まとめて読んで欲しい。最後凄くほっこりします。

  • 珍しく救いがあったようななかったような

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著者プロフィール

東京都出身。おもにライトノベルにて活躍する気鋭。代表作は「カブキブ!」シリーズ、「魚住くん」シリーズ(角川文庫)、「妖き庵夜話」シリーズ(角川ホラー文庫)、「宮廷神官物語」シリーズ(角川書店ビーンズ文庫)など。榎田尤利名義でも著書多数。

「2023年 『妖奇庵夜話 千の波 万の波』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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