- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101801438
作品紹介・あらすじ
迅人さん、うさぎのこと“大好き” なんですね。探偵の迅人は、ストーカーに悩まされている。とてつもなく可愛い朝比奈うさぎに。彼女は「迅人は私が好き」ということを証明する時にだけ驚異的な推理力を発揮する。行く先々で遭遇する謎多き殺人現場でも、いつも彼女の妄想錬愛術が炸裂して副産物的に犯人が判明してしまう。残念イケメン探偵と偏狂ストーカー美少女(自称婚約者)の助手による、新感覚ラブコメ本格ミステリ、開幕。
感想・レビュー・書評
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重度の被愛妄想を抱く美少女が、ドタバタ騒ぎを引き起こすラブコメディだが、作者さんがやりたいのは正統的なフーダニットではなかろうか。コメディ部分のノリは少しぎこちない。ミステリとしてはクイーン流のロジックで犯人を追い詰めるタイプで、ロジックそのものは良くできている。ただ詰めは少し甘くて、犯人を一意に絞り込めていない。主人公が常に容疑者扱いされるという設定なのだが、そのせいで主人公が犯人である可能性を排除できていなかったりする。細かいところを突っ込んでおくと、「無駄に終った密室」でメモそのものが偽造である可能性を無視しているのはさすがにダメだろう。キャラ小説的な部分では、そういう設定だから仕方がないのだが、主人公のダメダメが癇にさわるレベルで、ちょっと引く。
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卯年に兎の小説を読もうと積んであった中から手に取ったら昨年末に読んだ本と同じ著者だった。
他の人の感想を読むと感性が尖りすぎて読者がついて行っていない感じな空気を感じる。
優秀すぎる助手が先に謎を解いて探偵にヒントを与える作品は割と多くある(あれれ?おかしいぞぉ)ソレを踏まえて…。
探偵を好きすぎるストーカーが、その研ぎ澄まされた観察眼からの妄想で自分に都合のいい説明を開陳する過程で、真実が解明される一節が含まれてしまうと言う、一周回って大発明な作風。
多くの読者と前提が食い違うのがアレかなと。 -
うさちゃんの可愛いストーカーぶりと、推理を展開して事件を解決するや否や迅人さん愛の主張にコロッ!という口ぶりが可愛い。弥生姉さんも素敵ですね。
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テンポが良くて最後まで楽しく読めた。うさぎちゃんが可愛いので是非。
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『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★★☆☆ 9
【整合】★★★★☆ 12
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★★☆ 4
「可読」★★★★☆ 4
「作家」★★★★☆ 4
【尖鋭】★★★★☆ 12
『奥行』★★★☆☆ 6
『印象』★★★★☆ 8
《総合》73 B -
やべー女なのに読み終わるときには好きになっている法則に何か名前はありますか?
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やることがストーカー以上の押しかけ彼女。探偵のことを好き過ぎるだけじゃなく、探偵が自分を好きだって結論に持っていく論理が過剰で、だんだん胸焼け…。
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2019.1.25読了。
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こんな感じの設定、最近流行なのかな。探偵じゃない方が正しく推理するみたいな。
自称探偵の男の子は、実はたいした推理も出来ないのだか、近くにいるストーカー気質の女は、自覚があるのかないのか、色々推理して犯人を見つける。