- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101801926
作品紹介・あらすじ
遺体と、この手のナイフ──犯人は、まさか僕? 秋津真白は、伯母・赤江神楽の遺体の前で目を覚ました。だが、全ての記憶がない。ここ赤江島は、呪術者として穢れを背負った祖先が暮らした島。屋敷には、ミステリー作家の神楽に招かれた8人が。真白の友人で民俗学研究マニアの古陶里の他に、顧問弁護士、ジャーナリスト、担当編集者、旧知の三姉弟たち。伯母を殺めた犯人はこの中に……。真白と古陶里ペアが挑む、新感覚密室推理。
感想・レビュー・書評
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秋津真白は、ミステリー作家の伯母・赤江神楽の遺体の前で目を覚ました。記憶を失った状態で。
ここ赤江島は、呪術者として穢れを背負った祖先が暮らした島であるという。屋敷には、神楽に招かれた8人が。伯母を殺めた犯人はこの中に……?
呪術を使う一族が穢れを背負って島流しにされたという、呪われた島で起こるクローズドサークル連続殺人事件を描くミステリ小説です。珍しいのは、主人公が記憶喪失という所。
気が付いたら、目の前で人が死んでいる。状況から考えて、自分が殺したとしても不思議ではない。でも全く記憶がない。自分の名前も、ここがどこかも、何でここにいるのかもわからない。嵐のせいで館からの脱出も難しく、警察も来ない。
巨額の遺産や呪われた一族が絡むドロドロした舞台設定は、ミステリファンならテンションが上がります。
ただ、普通ならパニックになっても仕方ないそんな状態なのに、主人公がやたら能天気。緊張感はないし気が抜けて、好き嫌いは別れるかもしれませんが、やたら怯えられても話が進まないし、これはこれでキャラが立っていて良い気がします。
そんな主人公事情もあって、「呪殺島」という設定のイメージよりも読み心地は軽め。ライトに楽しめます。
心の声が多いわりに主人公の内面の掘り下げは少なかったかなと思うので、続きの作品などでされるのかな。またいずれ続きも読んでみようとおもいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは、割りと序盤から展開が読める一冊だった。が、主人公?の2人の素性とキャラが深掘りされないままでこれもまた、もやもや。いまいち不完全燃焼です。
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どんどん殺人が起きていく。これは全部呪いのせいなのか?という話。正直、あまり期待せずに読み始めたが、思っていたより面白かった。
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呪殺島の殺人
すごい、6文字のタイトルなのに1/3が殺という字だ
なんなら「呪殺殺」と1/2が不穏な字
で、どれどれと読み始めてみたら文章はめっちゃ軽い!
主人公の一人称語りでお話が進むのだけど、その主人公のぽやーっとした感じがまぁゆるい事
タイトルの通りにちょっとおどろおどろしい展開になっても、この軽さであまり重苦しい雰囲気になり切れないところなんかは、長所でもあり短所でもありってとこでしょうか -
孤島の中の屋敷を舞台にした、いわゆるクローズドサークルものなのですが、何かちぐはぐな感じで、様々な要素が上手くかみ合ってない気がしました。
序章の叙述トリックと赤江神楽の手紙には、納得するものがありましたが、肝心の新感覚密室推理の部分が私的には・・・微妙で。記憶喪失を絡めてはいるが、まず、どういった部分が新感覚なのかという思いがあったのと、内容自体が、既に割と良くあるパターンの一つなのではないかという思いがありました。
物語も、被害者が増えていくわりに、緊迫感が薄めだったり、それぞれの犯行理由も納得しづらいと思えたり、登場人物のやや特殊な設定も共感しづらかったですね。 -
○○の殺人という本は反射的に買ってしまうというクセがあるので本屋さんで見かけて購入。
クローズドサークルものということで設定は大好きなこと確定笑
読み始めるとかなり砕けた言葉、話し言葉で書かれていて慣れていないから読むのには苦戦しました、、、