- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101802305
作品紹介・あらすじ
禁忌を犯した僕ら──死の連鎖は神の怒りか? 瀬戸内海に浮かぶ千駒島(ちこまじま)では、巫女が死者の魂を呼ぶ秘儀が今も行われている。その島から、僕が通う大学の研究室に、隠蔽された過去の事件と新たな死を予告する手紙が届く。祀りの期間は、よそ者を入れない決まりがある島へ、先生たちと共に調査に向かった。閉塞的な環境でも希望を抱く若者に安堵したのも束の間、一人が消えた──忌まわしい因習と連続殺人に挑む民俗学ミステリー。
感想・レビュー・書評
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シリーズ2作目なのを知らずに読んでしまったが、ストーリー的には大丈夫。
大学の民俗学研究室にある離島から手紙が届き、主人公たちは調査に向かうことになった。その島では巫女が死者の霊を降ろす秘儀が行われており、そのために人が死ぬという。行ってみると観光客が訪れ移住者も多い穏やかな島に見えたが‥
ライトな民俗学ミステリー。ネタは早めに見当がついたがスピーディーな展開で読みやすかった。古陶里の存在感がなかったのが残念。 -
不気味な伝説に彩られた、閉ざされた島で連続殺人が発生するという、クローズドサークルの伝奇ミステリの定石に則った「呪殺島」シリーズ(?)の第二弾といったところ。ただ、まっとうなフーダニットだった「呪殺島の殺人」に比べると、ミステリ色はかなり後退していて、殺人事件の推理はほとんど行われず、真相は指摘されるもののこれでは当てずっぽうである。代わりに力が入っているのが、千駒島の祭祀の謎解き。パズラーから民俗学サスペンスに舵を切った感じで、結果を見れば正解だと思う。単純に読んで楽しい出来に思う。前作みたいな謎解きを期待した読者は、肩透かしを食うかも知れないが。
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状況説明の文章が長くて読みにくい部分がある。句読点なり2文に分けるなりもう少し読みやすくしてほしかった…。
民俗学的な要素があるし、内容は好みの感じで良かった。
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グダグダしながら読んでしまった。でも次の話が気になる。