車輪の下 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 9707
感想 : 780
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102001035

作品紹介・あらすじ

ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通った。だが、そこでの生活は少年の心を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする…。子どもの心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説である。

感想・レビュー・書評

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  • 人生って残酷だね。
    どれだけ賢くてもいつ何が起こるかは分からない。
    毎日だらけていたって幸せな人生を送る人だっているのに報われないな。

    かなり古い作品なだけあって読んでて多少の抵抗はあったということで、評価は3にしておこう。

  • 悲しく苦しい少年の心理描写が繊細に緻密に書かれていて、心が痛みました。
    愛溢れる子ども時代を送ることの大切さを実感しました。

  • なぜ教科書に載っていたのか…

  • 自分も大学受験で思い詰めてハンスと同じような心情になり、神学校をやめさせられた後に希死念慮を抱く様子には過去の失敗した自分を重ねました
    あまりにも描写が以前の自分の状況に酷似していて読んでいてこの部分は辛かったです
    ですがかえって今も生きている私について考えさせられました
    毎日の幸せを噛み締めて生きようと思います
    星4つにしたのは先述した部分が理解できる人にはしんどすぎるからです

  • 救いがない。あるとすれば死なのか

  • (2024-03-13)

  • 車輪の下
    フライクおじさん、魂をそこなうよりは肉体を10ぺん滅ぼすこと。

  • 「教育」とは。
    もちろん時代背景も国民性も異なるので一概に言えるものではないが、その本質は変わらないはず。

    多感な少年期に、抑圧の中で己の個性の芽を摘まれる事が彼らの人生に与える影響は、大人の想像を遥かに超える。


  • 「車輪」は何か?
    受験教育の重積、子供を子供として抑圧する偏見。
    怪物に似たもの。

    優秀な学徒でもあり、神秘に憧れる詩人でもあったヘッセの二面性。

    子ども心の繊細さ。
    大人にはわからない、恐るべき子どもたち。

    詩であり絵画。

  • ハンスの透き通ったうつくしさがこころに残る。入学試験では二番で入れるほど余裕があるのにすごく緊張しているところが自分と重なりすぎて胸がぎゅっとなった。神学校での学問、文化や芸術なども初めて知る部分が多くとても楽しかった。ハイルナーとの鮮やかな友情にときめきました。

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著者プロフィール

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

「2022年 『無伴奏男声合唱組曲 蒼穹の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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