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- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102003121
感想・レビュー・書評
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1941年6月から10月にかけてゾルゲが捕まるまでと
拘留期、その後を描く。
内容は上巻に引き続き非常に繊細で、
ゾルゲ個人を生き生きと映し出す。
特に独ソ戦開戦時のゾルゲや尾崎、駐日ドイツ大使館の動きは
よく書けており、当時のダイナミックな世界情勢を知るのにも役立つ。
ゾルゲの持つ諜報こそが戦争を妨げるという信条には
無意味な疑心暗鬼を防ぐという面で、
情報の重要性という観点から同調するが、
情報の取捨選択は上層部に委ねられており、
その点での限界も感じた。
とはいえゾルゲの傑出した優秀さと、
人間的な魅力が本書には詰まっており、おススメしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
米原万里さん書評より。
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07.7.16
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