- Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102130308
作品紹介・あらすじ
幼くして両親を失い、牧師である伯父に育てられた青年フィリップ。不自由な足のために劣等感にさいなまれて育ったが、いつしか信仰心を失い、芸術に魅了されてパリに渡る。しかし若き芸術家仲間と交流する中で、自らの才能の限界を知り、彼の中で何かが音を立てて崩れ去る。やむなくイギリスに戻り、医学を志すことになるのだが……。誠実な魂の遍歴を描いたS・モームの決定的代表作を新訳。
感想・レビュー・書評
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図書館延長で借りたけど、読み終われずに返却。
母親を亡くし、生来の足の障がい、そしてクリスチャンの叔父夫婦に引き取られてからの頼る大人に出会えずに寄宿生の学校でいじめにあう日々。当該少年の冷静な視点から日々の生活が描かれている。
早くもう一度借りて読み続けたいです。途中なので評価は星3つです。 -
モームの自伝的小説、人間の絆(1915年発表)の新訳を文庫で。
幼い時に両親を失ったフィリップ、預けられたのが貧しい神父の伯父伯母。その後のいかに生きるか模索する少年・青年期の上巻。
よく考えてみると我々は、ぶっつけ本番の短い人生を歩んでいるんだよな。いつも何かが不足していると思い込み悔やむ...今や人生の準備段階ではないのにね。
月と六ペンスもそうだったのだけど、所々に人生における名言が散りばめられて、魅力的な本になっている。
ペルシヤ絨毯の人生とは? つづく。 -
まだ途中
モームは大好きだけどたまに共感しすぎて読むのが苦しい
作中で登場はしないけど言及される、元事業家で家族を捨てて画家になった男って「月と六ペンス」に出てくるストリックランドなのか…!?とオタク的なアツさを感じた -
裏表紙の紹介には「誠実な魂の遍歴」とあるが、誠実かどうかは別にして、内省的な主人公の青年らしい葛藤の遍歴ではある。純粋であり傷つきやすく何度も壁にぶち当たる。好きな美術の道に進み、挫折を味わったものの成長の糧となった時期を過ごしたと言ってよい。下巻が楽しみ。2022.4.8
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フィリップ。。。。。。
続きを読めるか自信無くなってきた。フィリップと共に進んでいける自信が。。。 -
モームが自身を振り返るために書いた半自伝的小説。
とても内省的で自虐的な描写が多い。
ぶつかって砕けて、もがき迷いながらも人生の意味を模索している。
重く深かったので、毎日少しずつ。時間がかかった。下巻でフィリップはどうなるのか…