カリ・モーラ (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102167106

感想・レビュー・書評

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  • サイコスリラーというより、結構 ”活劇” だね。主人公カリがなかなか魅力的。この人の描く女性は、クラリスといいカリといい、クレバーでヤル女でカッコいい。悪者たちがちょっと物足りなかったかな。

  • なんとトマス・ハリスの新作。しかもレクター以外の新作はデビュー作以来なので期待が大きかったが…。

    麻薬王エスコバルがマイアミの別荘に隠したとされる金を巡る悪党たちの争奪戦。

    さすがにハリスが作ったキャラだけにブラック・ユーモアと言えるほどアニメっぽい異常振りは半端ではないし、随所に描かれるガジェット(人体溶解機!)は面白いが、無駄な描写も多いわりには話は小粒で中編程度のボリューム。

    一気に読めるエッジの効いた作品ではあるけど、レクターシリーズのような読みごたえを期待すると外す。

  • トマス・ハリス!と飛びついて買ってしまったけど。
    期待しすぎたかもしれない。
    メインである部分はそこまで盛り上がらず最後だけやっと面白かったかなあ・・最後は特に映像にしたらドキドキ怖そう。

  • 積読で何となく手に取っていなかったけど、読み出したらサクッと一気。すぐに読めば良かった。グロテスクなんだけど、気を許せるところもあり。軽くなった。

  • やはり、トマス・ハリス!と思って期待しすぎた。
    映像化したら、おもしろそう!
    カリの強さが、もう少し前面に出てたらもっと良かったのかな。
    一気読みはできなかったので、のんびり読んでしまったけど、一気のほうが楽しめるかもしれない。

  • 舞台はマイアミ、船や海辺のシーンが多く、明るい情景の中に、陰惨な場面が対比され、強調される。
    犯人はレクター博士にくらべて小物感が。
    しかし、主人公のカリ・モーラは魅力的。
    この主人公でシリーズ化して、強力な敵と戦ってもらいたい。

  • あのトマス・ハリスの「ヒロイン対サイコパスキラー」ものと期待して読むと肩透かしを食うかも。むしろ現代の冒険小説ものとして読むべき感じ。では、一連のレクターシリーズの続編のような期待値を差し引いても、サスペンスとしては中盤までの展開はいささか冗長に思う。一番の魅力はマイアミの港町の情緒感で、そのどこかゆったりした雰囲気の中に突発的に起きる殺伐とした現場のリアリティや、移民などの社会背景に詳しくない私は、そのへんにピンと来ていないのかも知れない。

  • 『羊たちの沈黙』『ハンニバル』より猟奇的なのはたしかに、だけどそれがメインストーリーではないんだな。
    ヒロインのカリ・モーラは強すぎかな。
    意味ありげに登場したファボリトは大活躍だったけど同じようなロブレスは‥カリの危機に登場するかな、って思ったけど。
    カリを売ったのと分け前を渡さなかったからか、ドン・エルネストのイメージは小悪党になったな。

  • 期待値が高かっただけに、ドキドキ感や読後の爽快感はレクターシリーズに及ばないなぁと感じてしまう。

  • 骨太コロンビア系サスペンスと言うべきか、コロンビアから移民してきた悲しい過去を持つカリモーラを主人公にしたサスペンス。周りを囲むドンや、異常殺人者のキャラクターがよい。ただ主役級がボンボン死んでしまうのは、びっくり。コロンビアの内戦の話や、移民の話なんてのは、あまり知らなかったので興味は持てたし、アメリカの小説といいながらも、コロンビアについてとても勉強になった。サスペンスとしては、一様な感じで取り立てて楽しめなかったのが、残念。また、よくわからないところで主体が入れ替わったり、太字になったりと、少し意味不明な翻訳もあった。

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