小悪魔アザゼル18の物語 (新潮文庫 ア 6-8)

  • 新潮社
3.43
  • (6)
  • (22)
  • (45)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 236
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102186084

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アシモフ先生のブラックユーモア小説短篇集。2cmの(ここでインチを使わないあたりもアシモフらしい)、全能だけどおせっかいな悪魔がいるという前提で、友人から聞かされる小話という前提の話。

    したがって、悪魔は実際には筆者の前に出てこないし、本人がイントロで書いている「宇宙人説」などにも、本編では全く触れられない。

    悪魔ということで、SFというよりもオカルトのたぐいの話になりがちだが、そこはアシモフだけあって、ところどころにしっかりした科学的な前提、オチ、悲劇を取り混ぜてくるから面白い。

    18のストーリーはすべて独立しており、いずれも少々導入部がすこし読みにくいものの、途中のアザゼル呼び出しからオチまでは、後半ではある意味様式美となっているため、読みやすい。

    それぞれはコンパクトで、藤子不二雄のSF短篇集や「笑うセェルすまん」を彷彿とさせられた。電子書籍版があれば、特におすすめしたい1冊。

  • くだらないけどおもしろくてついつい読んでしまう感じです。作者の前書きから察するに、アシモフの作品としては異質な作品なのかもしれません。
    小悪魔というワンアイディアで18個もの短編を作ってしまうのがすごいです。

  • コメディ版猿の手

  • 宇宙ものでも、ロボットものでもない小悪魔アザゼルのストーリーを集めた短編集。

  • 表紙を見ると、グロテスクなあまりかわいらしくない小悪魔。アラジンと魔法のランプのジンとは大違いなこの小悪魔が、契約主のどうしようもないお願いに応えてくれる。
    けれど、結果的にその願いは果たして効を奏したのか?
    笑うセールスマンのようなストーリー展開が面白い。

  • ものやひとの見方を面白くというかユニークに観れるっていいね。

  • アシモフの短編。SFとファンタジーがまざっとる。
    短編だからSF入門にちょうどよいのでは。
    でもアシモフ好きな人にはちょっと毛色が違うから注意かも。
    私もそんなに好みではなかった、、、、。

  • これね、ホント大好き。なぜだろう、どこがいいか?と聞かれたら困るんだけどね…(笑)

  • いまいちインパクトに欠ける気がする。
    一話一話の読了感は悪くないのだが…
    三分の一程度で挫折。なぜだか性に合わない。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アイザック・アシモフの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×