スクループルズ 2 下巻: 愛と野望の物語 (新潮文庫 ク 10-10)
- 新潮社 (1995年10月1日発売)
本棚登録 : 19人
感想 : 1件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102250105
感想・レビュー・書評
-
ボストンの名家ながらも末席であまり恵まれない家庭環境で育った地味でデブな主人公が、パリ留学で洗練され、超絶金持ちジジイの秘書になりその後結婚。年齢は30歳ぐらい離れていたはず。最後まで看取った代償として遺産を相続し、自分でビジネスを立ち上げ大成功、映画プロデューサーと再婚というのが前作の話。ここまでは昔読んだ。
前作で再婚した夫とは離婚。そして…本の裏表紙の概説によると“恋と夢、情熱と成功の物語”。前作とテイストは全然変わっていない。
展開がやや安直で、お金以外では苦労もあるがそもそもバブリーだし、あまり共感できない。アメリカンドリームとは違うし、どちらかといえばハーレクイン的。日本人の作家には書けないし、受けないだろうな。
ただ、少女マンガだったら全然問題なし。湯水のように使っても何の問題もない超お金持ちの女性が主人公。ファッション業界とか芸能界とか華やかな世界の表と裏を生きる。少女マンガの小説化だと思って読めば楽しい話だ。
夢のないリアルで小ネタな物語や苦労話ばかりではつまらない。たまにはこういう本も悪くない。この作家の他の本も読んでみたくなってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示