スプリング・コレクション (新潮文庫 ク 10-13)

著者 : ジュディス・クランツ 小沢瑞穂

• 新潮社 (2000年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[♡♡♡さんの感想 · 2024年4月19日]

ロマンスもの好きなはずだけど登場人物が多くてその全員が恋愛してセックスしての流れはさすがにうんざりしてしまった。キャラたちのロマンスは読んでいてとくにときめきなどはなく、ホットシーンはほぼ読み飛ばし。けどモードとエイプリルのところだけはよかった。ジョーダンとネッカーは別に恋愛にしなくたって魅力的な関係に見えたのに、結局ああいった展開にするのとことん恋愛至上主義みたいで全体的におもしろいところもあったけどちょっとわたしには合わなかったです。ふだん恋愛ものは大好きで進んで摂取しにいくのに我ながら不思議。
けどハッピーエンドで読後感はそんなに悪くなかった。パリとお洋服の描写や美しい女性たちが様々な恋に落ちるのを読みたいひとにはいいかも。

[orangigieさんの感想 · 2018年6月13日]

オートクチュールのファッションショーのモデル選びからショー本番までの、新人モデル3人とモデル事務所2人の5人の女性の恋愛ストーリー。
ジュディス・クランツお得意のファッション業界の華やかさはあるものの、彼女の小説にしては平凡な感じが否めない。5人分の恋愛にしては少々薄い。ちょっと古いのでコンコルドに乗って移動する描写があるのは笑える。だけど、ハッピーエンドはやっぱりいい。読後感がハッピーなのもいいね。うまくいく恋愛ってこんな感じじゃないかな。
黒人が黒人であることをどう考えてどう対処しているのかを黒人モデルが語っているところがある。著者は白人だし、大部分がそういう考え方だというわけではないかもしれないが、その一端がうかがえたのは参考になった。

[あけさんの感想 · 2010年4月23日]

盛りだくさん過ぎて、各人のストーリーに何気なく物足りなさを感じました。華やかさは折り紙付ですが、もうちょっとじっくりと掘り下げて欲しかったような…。