あなたの身近な困った人たちの精神分析: パーソナリティそのミクロな狂い (新潮OH文庫 52)

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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102900529

感想・レビュー・書評

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  • 以前頭だけ読んで(つまらなくて)放置してたのを改めて読んだ。
    病気とまでは言わないが、職場や家庭や学校で出会う、ちょっと面倒くさい人、そんな人たちの心理を描く一般書。
    わかりやすく、「あるある」から入って、その病理を解明?してゆくのだけど…

    その最初の「あるある」部分が私はたるかった…
    「イバリ君」とか「ビク子さん」とか、まーわかりやすくが信条だから仕方ないのかも知れないけど、非常に図式的、マンガ的に単純化が施されていて、興味が持てない…

    そうだ、それで挫折したんだったこの本…

    それを乗り越えれば、これはパーソナリティ障害を扱った本である。

    日本を代表するフロイト派、小此木先生らしく、精神分析家たちの理論を紹介しつつ、各種パーソナリティ障害を外観する。

    今、たまたま私はパーソナリティ障害に興味が高まっているので、面白いところも多々あった。
    が、それを深めないのが一般書の(なかでも広く読まれることを目指したこうした本の)限界…

    身近に、直接被害はこうむってないけど、なんだかなぁな人がいる、ときに読む本。

著者プロフィール

1930年東京府生まれ。日本の医学者・精神科医、精神分析家。学位は、医学博士。1954年慶應義塾大学医学部卒業。1960年「自由連想法の研究」で医学博士の学位を取得。慶應義塾大学環境情報学部教授、東京国際大学教授を歴任。フロイト研究や阿闍世コンプレックス研究、家族精神医学の分野では日本の第一人者である。著書はいずれも平易な記述であり、難解な精神分析理論を専門家のみならず広く一般に紹介した功績は大きい。2003年没。主な著書は『精神分析ノート』(日本教文社,1964年)、『モラトリアム人間の時代』(中央公論社、1978年)、『フロイトとの出会い―自己確認への道―』(人文書院、1978年)など。

「2024年 『フロイト著作集第7巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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