- Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103026105
作品紹介・あらすじ
一瞬の閃光とともに焦土と化したヒロシマ。不安な日々をおくる閑間重松とその家族…彼らの被爆日記をもとに描かれた悲劇の実相。原爆をとらえ得た世界最初の文学的名作。
感想・レビュー・書評
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一瞬にして街を焼け野原にし、幾人もの罪なき人々の命を奪っていった原爆。
婚約を決めたが、黒い雨に打たれ、日々衰弱していく姪を思いながら、原爆投下後の広島の惨状を記録していく。
皮膚が溶けるという画ははだしのゲンが忘れられないが、ドキュメンタリータッチで書いてる分、人同士の関係、無力さが生々しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦争の話って悲惨だから一人で読むのが怖くて、
通勤時間に読んでみた。
しかし、井伏さんの書き方が淡々としていて
グロさを感じずに、冷静に惨状を知ることができた。
印象に残ったのは、「戦争はいやだ。勝敗はどちらでもいい。いわゆる正義の戦争より、不正義の平和の方がいい」という言葉。
こんな地獄絵図知ったら、誰だって(サイコパスの人は関係ないかな)、戦争は嫌だと思うでしょー。
しかし、原爆落とされているのに、なぜ日本は復讐心に燃えないのだろうか・・・
燃えたところで、憎しみが憎しみを生むだけだけど、日本のリセット力はすごい。
韓国・中国は戦略的にずっと当ててくるのに。
私はといえば、、、、「アメリカのやつ、どんでもないことしやがって」と怒っています。
「過ちは繰り返しません」というけど、それを言うのはアメリカだろって感じですわ。
深澤真紀さんが「現代の若者は、戦後日本が作った最高傑作」って言っているのが好きなんだけど、草食で結構。殴ったり殺したりする人に比べたら、草食最高です。 -
配置場所:摂枚フマニオ
請求記号:913.6||I
資料ID:59602183 -
【黒い雨】 井伏鱒二さん
広島県小畠村の閑間重松は姪の矢須子のことで
心に負担を感じていた。
彼が彼女を疎開先として招いた広島で被爆をし、
そのコトが姪の縁談を困難なモノにしていたからだ。
矢須子は直接被爆はしていない。
しかし、黒い雨にも打たれ、重松について爆心地を
動き回りもしたのだ。
ある縁談で、仲人は矢須子の原爆落下当時の彼女の
足取りを知りたいと言った。
当時、矢須子は日記をつけていたので、それを清書し
仲人に見せることにし、重松も、自らが小学校の
図書館へ資料として寄稿する為に書いていた
「被爆日記」を、その矢須子の日記へ添付するコトに
決めた。
重松は急いで「被爆日記」の清書に取り掛かった。
しかし、清書の途中で、矢須子は原爆症を発症し
入院してしまった。
重松は矢須子の全快を願いつつ、「被爆日記」の
清書を完成させる。
☆
8月6日、原爆が落とされた時点から終戦に到るまでの
広島市民の辛苦の9日間が重松の日記として書かれています。
「はだしのゲン」など、子どもの頃に読みましたが
当時の広島の現状が想像できない。
写真で知るコトは出来ても、臭いまでは分からない。
死臭の臭い、人を焼く臭い・・
生きている人間に蛆がわくというのも想像できないし
川原で次々に人を焼いているのも想像できない。
原爆は高温の射熱で一瞬にして体の中まで焼いてしまう。
内臓の粘膜が焼かれ、下血や便秘、吐血などで苦しみながら
死んでしまう。
以前の職場に広島で原爆に遭った人がいました。
首筋から腕に引きつりのような火傷の跡があったことを
覚えています。
非戦闘員が被害を受ける。。
ひどい話です。
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夏休みの宿題で読んだ本。
ほんとにあったとは思えない。。
話が難しいです。。。