レパントの海戦

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103096085

作品紹介・あらすじ

コンスタンティノープルを陥落して118年、無敵トルコは遂に負けた。しかしキリスト教諸国を勝利ら導いた海洋国家ヴェネツィアも、歴史の主要舞台だった"地中海"も、その幕を閉じ始める…。文明の交代期に遭遇した男たちの壮大なドラマを描く書下ろし読切三部作、完結!書下ろし歴史絵巻。

感想・レビュー・書評

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  • 1571年、地中海の覇権を競って闘われた史上最大、最後のガレー船の決戦。かたや東ローマ帝国を滅亡に追い込んで以来100年以上、不敗の強国トルコ、かたやヴェネティア、スペインを中心とするキリスト教諸国連合。貴重な領土であったキプロスを失った際の残忍なトルコの行動に対して復讐を誓い結束し、圧倒的な勝利に至るまでの特にヴェネティア国民の喜びと痛みが、先日訪問したヴェネティアの景色と重なって目に浮かぶように思われました。しかし、ヴェネティアは戦争に勝ったが衰退への道が始まる。翌年の動きも詳しい。旧超大国ヴェネティアが英国、新超大国になりつつあるスペインが米国、そして異教国トルコが旧ソ連を思わせ、歴史は繰り返すという言葉がその通りだと思いました。連合国の勝利の影でのヴェネティア、スペインの確執。そして連合軍が出来るまでの法王庁その他各国の動きなど、当時の世界情勢が分かって面白い本です。

  • 【コンスタンティノープルの陥落】【ロードス島攻防記】と並び、キリスト教諸国とイスラム教国トルコの戦いを描いた三部作。 
    ※ 残念ながら表紙の画像がない。1987年出版の書籍だからか?代わりに自分で撮った写真を掲載する機能があれば良いのだが…。

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