ks-churchさんの感想
2012年4月14日
創立まもない札幌商業学校で教鞭をとり、洋菓子店ニシムラを創業、その人生を教育と伝道に捧げた西村久蔵。彼の勇気と信念にあふれた行動は、触れ合うすべての人の心に、底知れぬ愛の楔を打ちこむ。親に死なれ、久蔵に引き取られて学校に通った者がいた。苦しい日々に、経済的援助を幾度も受けた人がいた。キリストの深い愛に支えられ、人のために尽した稀有の生涯を描く感動長編。
1922年4月、北海道旭川市生まれ。1959年、三浦光世と結婚。1964年、朝日新聞の1000万円懸賞小説に『氷点』で入選し作家活動に入る。その後も『塩狩峠』『道ありき』『泥流地帯』『母』『銃口』など数多くの小説、エッセイ等を発表した。1998年、旭川市に三浦綾子記念文学館が開館。1999年10月、逝去。 「2023年 『横書き・総ルビ 氷点(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」