高峰秀子の流儀

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 187
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103222316

作品紹介・あらすじ

不世出の名女優・高峰秀子。その研ぎ澄まされた感性と心の内にあるものを、唯一側にあることを許された著者が、名女優の肉声を交えながら、鋭い視点で読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • ずっと妻から勧められていた本。高峰秀子さんのことは往年の映画スターで気品あふれる女優であり著名人にも多くのファンがいるということは知っていた。この本を読んで彼女の概要をよく知ることができた。著者は雑誌編集者で松山善三・高峰秀子夫妻の養女になった人。家族のような立場なので、数々のエピソードが描かれており、とてもおもしろく、高峰さんだけでなく夫の松山さんのこともよくわかる。時代が違うので何ともいえないが、素敵な生き方、素敵な夫婦生活だということはよくわかった。次はぜひ高峰さん自身の作品を読んでみたいと思った。

  • 「高峰秀子のエッセイは面白い、彼女は頭のいい人である」というのは誰から聞いたのか、あるいは読んだのかわからないが心に残っていた。
    自分にとって大事なものがはっきりわかっていて、それを大事にした人であったのだ。
    生まれ持った利発さは女優として彼女を大成させ、恵まれなかった家庭環境に押しつぶされるどころか逆に人として成長させていて、すごい人だと思う。
    結婚して幸せな生活をおくれるようになったのは、彼女の頑張りがあったからこそであろう。

    でも、私が嬉しかったのは高峰秀子は「本の虫」であったということだ。
    親の目を盗んで本を読む。女優を引退し年をとって原稿依頼も断るようになってからは、するべき家事をすませるととにかく本を読んでいる。「そんなに本ばかり読んで・・・」と周囲の人にあきれられ心配されるほどに。
    手元の本を読みつくして、「もう読んじゃったんだけど・・・。いや、ゆっくり読もうと思っているんだけどね。」なんて言い訳しながら次の本を求める高峰さんの可愛いこと。
    いやもうこれだけで彼女にすごく親近感をおぼえてしまう。

    雑誌の連載が本になったということからか繰り返しも多々あったり、著者が高峰さんに心酔していることがもろにでているような書き方の部分があったりして、そこはもう少し工夫があっていいかなと思う。
    でも本好きの高峰さん、いいなぁ。

  • 2013.7.22~8.10
    高峰秀子の性格を捉えた章立てでうまくまとまっている。家の中には常にほこり一つないとか、料理のときに物音がせず終わったときには野菜くず一つなく出来上がった料理は最高においしいとか、完璧な家事仕事ぶりには驚嘆する。挿入されている若い時のスナップ写真が楽しい。

  • 高峰さんについて全く知らなかったので、凄い人もいるもんだと感心しましたが、作者の感想はちょっと蛇足かな?

  • 振り返らない
    甘えない
    媚びない
    奢らない
    こだわらない

  • 見出しのタイトルは「媚びない」「動じない」「振り返らない」
    とか魅力的なタイトルが並んでいたが、実際は「この人だから
    そうできた」という所が多く、
    見習うのは難しい。。。

  • この人はすごい!女優という枠ではなく、人として尊敬します。

  • 高峰さんの素敵な人柄が色々なエピソードで伝わってくる本です。
    これを読んでからさらに過去の名作を観たくなってきます。

  • 動じない、求めない、期待しない、振り返らない、迷わない、甘えない、変わらない、怠らない、媚びない、驕らない、こだわらない。潔い女性 高峰秀子。 

  • 高峰さんが存命のうちに読んでおきたかったです。
    仕事も家庭も完璧にこなす高峰さんのようにはとてもできないけれど、気持ちのもちかたや、家事のことなんかは心がけで少しはまねできそう。
    ぐうたらなわたしにはとても難しいですがね。

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著者プロフィール

斎藤 明美(さいとう・あけみ):作家。1956年高知県生れ。津田塾大学卒業。高校教師、テレビ構成作家を経て「週刊文春」の記者を20年務める。1999年、初の小説「青々と」で第10回日本海文学大賞奨励賞を受賞。2009年、松山善三・高峰秀子夫妻の養女となる。

「2024年 『高峰秀子 夫婦の流儀 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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