中国ゴールドラッシュを狙え

著者 :
  • 新潮社
3.57
  • (0)
  • (5)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103225317

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本人はマスコミに踊らされている!
    中国の底力を日本人はわかっていない。
    今の中国の真の姿が見えてきます。

    中国は怖い?まだまだ新興国であり脅威ではない?中国バブルも近いうち崩壊する?いえいえ、実際の姿は違います。
    ということ教えてくれる本です。
    とても読みやすく楽しい本です。

  • 日本国内で勘違いされがちな中国の見方についての説明がうまい。
    国を一つの見方でくくってしまう日本人のとらえかた・・・同じように中国を一つでくくってしまうことが多いが,広大な中国を上海も北京も広州も同じ考え方で見るのはおかしなことになる。

    また銀聯カードについても,筆者の説明で目からうろこがおちた。稼いだ利益を国外に持っていけない中国という見方をまだくずしていない経営者に会うことが多い。

    銀聯カードの重要な点はキャピタルフライトを起こさないようにするループホールという説明は彼らに教えてあげたい。

  • これは一読する価値ありですね。

    中国という国ついて

    再認識することもできるし

    日本にいて

    日本語しかできない

    危機感というのを覚える。

    今後

    日本のメディアだけでは(日本語の情報)

    中国というもの存在を

    計り間違える恐れがある。

    今でも十分、計り間違えているが・・・

    また、

    政治と経済を

    上手く使い分けている

    中国に対して

    政治や歴史しか学んでいない人たちが

    経済を語っている場合は

    注意することである。

    日本にも中国を嫌いな人が多いようだが、

    日本も使い分ける必要がある。

    ビジネスや政治や歴史は別物として。

    世界史などが嫌いで

    中国というビジネスに惹かれている人間(自分)は

    中国は嫌いではないし

    むしろ好きである。

    中国に約1カ月間いたが

    中国のスケールは日本とは違う。

    人も悪い人に遭遇しなかったし

    むしろ

    いい人がたくさんいた

    それに

    相手は

    全力疾走で

    能力を上げようとしている。

    正直

    恐怖を覚える。

    というように、

    相手の国を知るためには

    現地にいかなければ分からない。

    特に

    成長している国は

    日々、変化している。

    つまり

    「狭い了見でしかモノを見ずに、自分の考えが絶対に正しいと思っている。」

    という状態にある日本なんです。

    中国バブル説などは

    日本のモノサシと中国嫌いからくるもであって

    メディアが陥っているのです。

    そして、

    全ての局が右に倣えの状態。

    同じコンテンツで

    タレント変えて

    視聴率あらそいをしている。

    問題点はコンテンツであり

    手段を変えても続きませんよ。

    と、

    ここまで

    話が膨らむくらい

    面白い書籍です。

    メディアの所は少ししか書いてないけど

    そこも、きっと考えるべきだと思ったので。

  • ●成都”宵越しの金は持たない”、好奇心旺盛な気質。成都IYの本領は食品ではなく衣料品。IYでbest3は成都。
    ●08年の資生堂の売上は大都市沿海部が18%、内陸部は40%の伸び。
    ●中国国内にコマツ専門の販売代理店が約60あるが、内3つは住商が経営。
    ●コマツのパワーショベルはローカル品に比べ価格は3倍だが、頑丈な上に汎用性が高い。先端部分をドリルに交換すると、地面を掘るだけでなく、建物の解体にも使える。コマツ四川のお客は大きな建設会社ではんく、個人ないしは零細企業。
    ●09年2月の話。コムトラックスを見ていると、福建の建機が四川省にどんどん動いている。
    ●世界のビジネスリーダーを集めた上海市長の諮問機関IBLACは毎年10月末に開催。三井住友BK、野村證券、東芝のトップがメンバー。
    ●08年の中国のGDPは400兆円、税収は75兆円。09年は赤字予算だが約13兆円とGDP比、約20%。
    ●上海市のマンションは内環で50K元、外環以上は8-10K元。
    ●中国はEUとアフリカを足した国。工業先進国のドイツが何かで盛り上がったからといって、ケニアが小躍りする必然性はゼロ。
    ●中国人は他の省や市い対して強烈なライバル心あり。交渉の際にはそのライバル心に火をつけるのが一番いい(台湾財界の重鎮)
    ●自由は民主主義より、安定的な生活に期待。程度の差こそあれ、所得を増やせたのは共産党のおかげ。
    ●地縁、血縁を至上の価値とする家族主義を貫きながら、世界各地で競争に生き抜いてきた華僑の人々の姿こそ、中国という国の本質。
    ●新疆ウイグルの騒乱のきっかけとなった漢族2名に対して死刑と無期懲役。
    ●危険なのは、就職できない大学生(全体の30%)。それゆえ、彼らの発言にはそれなりの自由を与え、ガス抜きしている。
    ●日本の不動産を保有する理由の一つに土地所有権が含まれること。
    ●香港への旅行者は返還直後は2Milだったが、08年は46Milの海外旅行者の1/3が香港。
    ●HSBS銀行が本社を香港に。
    ●中国に進出している台湾企業は70%成功、日本企業は逆。原因は意思決定スピード。また会社の規模の大きさが異なる。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1956年東京都生まれ。80年、慶應義塾大学法学部を卒業し、野村證券に入社。その後、出版社勤務を経て、95年に経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」を設立。テレビ朝日系「サンデープロジェクト」「報道ステーション」などに長年にわたって出演。金融・経済誌への寄稿も多数。2015年、脳梗塞で倒れるが、リハビリを経て完全復帰。現在、BS11「タカラベnews&talk」に出演中。『京都企業の実力』『ローソンの告白』『農業が日本を救う』『中国ゴールドラッシュを狙え』など、著書多数。

「2020年 『冷徹と誠実 令和の平民宰相 菅義偉論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

財部誠一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×