閔妃暗殺: 朝鮮王朝末期の国母

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103258063

作品紹介・あらすじ

日本、清国、ロシア…。様々な思惑と権謀術数の渦巻く李氏朝鮮王朝宮廷に、類いまれなる才智を以て君臨した美貌の王妃。しかし彼女の栄華の夢は、日本公使を中心とする暗殺者集団によって断たれた。-近代日本の性急すぎた外交政策のひずみから生じた惨劇、日韓関係の根源的事件の真相に迫る、書下ろし問題作。

感想・レビュー・書評

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  • 閔妃暗殺事件 韓国人にとっての忠臣蔵
    岡本柳之介 紀州(和歌山)藩士の家のうまれる 同郷 陸奥宗光、陸軍少将津田出 陸奥は薩長にあらざれば人にあらずと言われた時代に、和歌山出身で明治政府の大官となった、ほとんど唯一の人
    麻布台にある外務省史料館の玄関ホール 陸奥宗光、小村寿太郎、幣原喜重郎、吉田茂の外務大臣の写真がある
    福沢諭吉の脱亜論には韓国蔑視あり
    日清戦争講和会議 下関 春帆楼 命名伊藤博文 いまは割烹旅館になっている
    陸奥は初めから、李鴻章が日本の上下から示された好意に感激して、事をおだやかに処理するだろうとは考えていない。それは日本人にだけに通用する”情の世界”であり、外交とはあくまでも自国の利益を追求する冷厳なもので、そこに”情”をもちこむ余裕などないことを、彼はよく知っていた。
    陸奥は、「要するに兵力の後援のない外交は、いかなる正当な理によっていても、その終極に至って失敗を免れないことがある。そもそも今回の三国干渉問題が起こった時、わが外交の背後に、たのむに足るいかなる支援があったかを考えてみよ

  • 李氏朝鮮末期の王・高宗の妃・閔妃。
    政治に介入して一族を重用し、鎖国政策を採る王の実父・大院君と対立して開国政策を採り、日本と清(中国)の介入を招いて政治的混乱のうちに暗殺されます。
    暗殺の実行犯は日本人のようですが、本書では主犯を日本公使・三浦梧楼と断定していますが、実のところ真相は未だ不明です。
    そのため本書をフィクション小説だと位置付ける人もおりますが、完全に否定できる根拠も無いため、一応は仮説の一つと捉えていいと思います。
    また李朝末期の政治状況や国際関係、朝鮮宮廷の生活様式などを知るうえでもお勧めの一冊です。

    ニン、トン♪

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