治療するとカワイクなります: 生きがいの精神病理

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103288725

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる鬱や精神病理の本だけど、症例とつく診断がわりとわかりやすくかかれている。
    ユーモアのあるカウンセリングだなぁと。いわゆる心の病について調べていると自分も当てはまるような気がするけれど、ここでは紙一重な加減も描かれている。
    あとがきの精神科の診断にも流行りがある、でさらに気持ちが楽になった。

  • 自分の思考の迷路から抜けて、
    ほんのささいなきっかけが引き金になっていたことを知る。
    迷いが晴れて、大したことではなかったと気付くと、
    物事はずっとシンプルに見えてくる。
    でもこの本に出てくる人たちは、
    みんな自分から何かを変えようと思って診察を受けにやってきた人たちなんだよね。
    そこまでの行動に移れない人の方がずっと多いんだろう。
    世界はいつまでも閉塞感があって不満ばかりがくすぶっているのだろう。

  • 精神科の話というのはけっこう嫌いだといいながら、ついつい読んでしまう。本書も精神科の話。
    治療を経ると、患者がカワイクなる、という、面白いような、自画自賛のようななんともいえない本なのだけど、精神科、ということを抜きにして、患者の語る大小さまざまなストーリーと、いったんの結末を単純に楽しめる。
    読んでみて改めて、やっぱり精神科(これを病院で診ること)にはいい印象を持てないけど、カワイクなったならいいんじゃないか。僕もカワイクなりたい。かわいい、ではなくカワイイ。

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