- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103340911
作品紹介・あらすじ
「安全神話」はいかにして誕生したのか? 福島原発事故への道程を検証する。日本の原子力発電を支えてきた官僚、政治家、研究者、電力会社やメーカーの重鎮など「原子力ムラ」と呼ばれる人々は、原子力政策を振り返り、「原子力反省会」ともいえる極秘会合を開いてきた。その録音テープや新証言から、原発事故の本質を探る。2012年科学ジャーナリスト大賞受賞のTVドキュメンタリー、待望の書籍化。
感想・レビュー・書評
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地元の図書館で読む。電力会社の幹部の視点で描く原発の歴史です。多くの人が、ぼんやりと感じていた危惧を幹部たちは、事前に、明確に把握していたことが分かる。今回の事故はどうだったのでしょう。
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福島原発の事故の話なのかともったけど,これまでの原子力政策にまつわる話で面白く読めた。昔の話は結構知らないことあったけど,こんなひどい経緯だったとは。。
第一部
原子力の黎明期~原研,東海発電所の建設にまつわる原子力政策について
第二部
商業運転開始から安全神話ができあがるまで
第三部
核燃料サイクルにまつわる背景,新型転換炉建設の経緯等 -
専門用語が飛び交う原子力政策を分かりやすく、背景を含めて分かりやすく説明している。単純な答えなんだけど、圧倒的な資料を基にしているだけに説得力はある。
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ETV特集「原発事故への道程」チームによる書籍。テレビは見てないんだがNHKの力量というか取材力を見せつけられる。危機感を持ち意識の高いフリージャーナリストがいくら頑張っても埋められない組織力と看板、そしてお金。最近のエヌスペの薄っぺらさは辟易とするけど、ETV系とかクロ現辺りで頑張っていますよね、NHK。