マイ京都慕情

  • 新潮社
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本棚登録 : 118
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103341512

作品紹介・あらすじ

観光グルメガイド? いいえ、オレの極私的巡礼ブックです。「オレはこの街が大ッキライなんだ!」はんなり雅な故郷を飛び出して37年、その愛憎が今こそ明らかにされる! 泥団子を作った公園、仏像愛に目覚めた寺、青春をこじらせた映画館、連日食べ続けても飽きないたぬきうどんの名店……。誰も知らないオレだけの京都慕情の旅が始まる。オレの秘蔵写真や宝物とともにご案内しよう。

感想・レビュー・書評

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  • みうらじゅんの原点、京都を極私的に案内する本書。
     北区大将軍西町39の実家から紹介。既に取り壊され、コインパーキングになっているが、筆者が実際に付近を歩いて、よく遊んだ一條町児童公園なども紹介する。
     大将軍小学校から東山中、東山高に進み、男子校ならではの青春を送るのは『色即ぜねれいしょん』に描かれた通り。北野天満宮の天神さんや、たぬきそばの田毎、デラックス東寺、千本日活など地元ならではの話題も。
     やがて東寺の立体曼荼羅を見て、仏像に惹かれていく。土門拳の真似をして、仏像の部位アップを撮っている写真で吹いた。小学生ごろからイラスト付きのスクラップブックを作成しているなど只者じゃない。

  • 2016/11/12みうらさんと同学年。学校は京都だったので、千本日活やら懐かしい。当時の写真もやらも良い。★5

  • 読書録「マイ京都慕情」3

    著者 みうらじゅん
    出版 新潮社

    p68より引用
    “京都ほど祭りの多いところもないだろう。
    年がら年中、春夏秋冬、どこかしらで祭りは
    繰り広げられ、そのたびイチャイチャした
    カップルがデートの一環として繰り出すわけ
    だ。オレは祭りが大嫌いになった。”

    目次から抜粋引用
    “大将軍
     北野天満宮
     三条大橋
     哲学の道
     京大西部講堂”

     イラストレーターで今はゆるキャラの生み
    の親として有名な著者による、生まれ故郷の
    京都をめぐる一冊。
     著者の実家のあった周辺から漫画家ひさう
    ちみちお氏との対談まで、著者思い出の写真
    や資料とともに書かれています。

     上記の引用は、京都のお祭についての一節。
    今丁度祇園祭が行われている所ですが、
    ニュースで見る人混み具合だけで、酔いそう
    になります。京都の夏は暑いとよく聞きます
    が、人が集まりすぎてその体温で暑くなって
    いるのではないかと思うくらい、祭りの盛り
    上がり時には人が居ますね。
     著者の仏像好きや凝り性は、京都の街中の、
    本物の京都人として生まれ育ったのが、大き
    な要因なのかなと思います。
    子供のうちに、歩いていける範囲に多くのお
    寺や神社があるという環境は、好きになった
    時にはより多く接することが出来て、いいも
    のなのでしょうね。
     著者の思い出に偏ってはいますが、京都の
    案内書として、写真も数多くあっていいので
    はないかと思います。

    ーーーーー

  • 京都で生まれ育ったみうらじゅんさんが,自分が育った場所をたどって歩いている.
    観光客がいかないようなところも多くて,新鮮でおもしろかった.

  • みうらじゅんと云う名前は知ってたけど、年が近くて京都人とは知らなかった。いろいろ知っているところの話があって面白い。特に彼が22番でガシ高に通ってた同じ時期に、私は西大路四条から白梅町まで同じ22番、たまに乗ってました。4番の方が今出川に曲がらなかったので良かったんだけど・・・
    市電、無くさなくて良かったのにねえ・・・

  • [みうらじゅん]の本名が三浦純だったことが一番衝撃でした。
    ちょっと年上だけど、ほぼ同じ時代を過ごしていた人。
    懐かしい話がたくさんありました。
    京都の高校生の中では彼の行っていた東山高校を「ガシ高」と言います。
    大谷高校は「タニ高」。どちらも仏教系で、学校の中は未知でした。

    しかし、仏像好きの少年から、ロック青年に変わるなんて
    両極端な…。
    何の事情で東京へ行ってしまったのか知りませんが、ぜひそろそろ京都に帰ってきてください。

  • 突き抜けている。

    みうらじゅんさんが京都生まれでよかったわー。

    仏像好きなのはご幼少の頃よりと知り、後光が差すような感覚に。

    目が離せないお人。

  • ちょっとした京都のガイドブックみたいでおもしろい。京都のこと、よく知ってる人ならなおさらなのでは。2点、「ほうぅ」と思ったこと。①「田毎(たごと)」というおそば屋さん?その昔タイ・バンコク東急に同名の日本料理屋があって、バンコクへいくたんびに通っていたのだが、そのお店の由来って…ここ? ②鴨川べり 等間隔カップルの記事がウケた。怪現象?!

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著者プロフィール

作家・イラストレーター

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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