異国のヴィジョン: 世界のなかの日本史へ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 37
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103343417

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『ハーバード白熱日本史教室』で大注目の著者、待望の新刊! ハーバード大学の日本史講座で人気を博した新鋭が、世界へと開かれた新しい日本史像を模索するべく、旅に出た! 長い歴史を誇るイギリス、ケンブリッジ大学に研究拠点を移し、アムステルダム、ボン、パリ、ウィーン、ミラノへ……。旅と追想の中で、若い感性がたぐり寄せたものとは――。閃きと予感に溢れた清新なエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 著者がハーバード大で日本の歴史を「レディ・サムライ」というクラスを作って教えていたことが記載されている.歴史がWeでなくTheyで語られる状況が一般的であることを示唆しているが、彼女の学生がレポートではWeで歴史を記載していることに驚いている.素晴らしい、しかも的確な反応だと思った.旅を続ける中で、以前の出来事を彷彿させるイベントに出会って、思考を深めていくストーリーが良かった.

  • ハーバードで日本史を教え、ロンドンで研究を行っている日本女性の研究者の話である。タイトルが叙情的なので、研究者の自己の話とはなかなか理解されないであろうが、これから研究者となるための女性にとっては読んでおいたほうがいいと思われる。今までは男性の研究者の話が多すぎた。

  • 日本の中の日本史でも外国の日本観でもない視点で読み解く日本に希望があるような気がしました。人間や命に、時代や国を超えた何かしら同じものがあるのですね。

  • ハーバード大学で日本史の講師をされていた方のエッセイ。オランダ、ドイツ、フランス、オーストリア、イタリアへの旅行と、自身の留学経験から海外での大学生活、ハーバードでの教鞭経験などを追想する。ひとり旅は自身を振り返るうえで重要なのかもしれないと感じさせてくれる1冊でした。

  • 正直、何が「異国のヴィジョン」なのか、よくわからなかった・・・。彼女はどれだけ日本での中世史の先行研究を網羅しているのだろうか。「レディサムライ」というのも・・・。あまり深さを感じられない。歴史学者としてではない立場の人が書いたというなら面白いのかもしれないけれど、歴史学者としての視点だと考えると、物足りない気がする。

  • これまでの著作と比べて、歴史そのものの解説色は薄く、日常の中での歴史へのアプローチが感じ取れるエッセイとして楽しく読ませていただいた。
    天職といえる職業の選択は、いつどこでそのきっかけがやって来るのか分からないものと感じた。

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