- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103346319
作品紹介・あらすじ
あきらめはすまい。あのひとに思いが通ずるのは千一度目かも知れないから。抒情詩の可能性をひたむきに追い求め、豊かに紡ぎ続けて70年になんなんとする詩業の、全作品中から選びぬかれ、劇的に配列された41篇の恋の情景。かなわぬ恋、破れた恋の切なさ哀しさ、こんなにも苦しくて、こんなにも甘やかな「あのひと」への思いを鮮烈に歌いあげる。日本語という美しき言霊の幸いを、この一冊に込めて。
感想・レビュー・書評
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ある日
私は映画を見ていました
人間と人間ではない何かのラブストーリー
2人の海より広く深い想い
ラストシーンでとある詩が読み上げられた
明るくなる映画館
呆然とする私
素晴らしいものを見ると人は
その感情を表してくれる言葉を探してしまうのか
ふらふらとしながら歩く私が向かったのは
田舎にある水上図書館
詩集コーナーをあさり
そこで見つけたのが
『千度呼べば』新川和江
私が探していたものだと分かった
感情は言葉にできない
でもその不可能に立ち向かい
言葉を生み出す人たちが確かにいる
私の溢れる形がなく扱えない感情に
少しだけ縁を与えてくれた
感情を自由に扱うことは決してできない
しかし縁取られたものは人に寄り添ってくれる
そんな気がする
この感情と生きていける
きっと
長々と何が言いたいかというと
最高の詩集です、装丁も美しい
手に取って貰いたい(できれば新品かってね)
美しいブルー
そして開けば
美しい言葉の数々
最近流行りのJPOPのような感じではないけれど
こういう強く重めな愛を取り扱ってくれる
作品集もっと増えないかな
これがあるから無理にとは思わないけどね -
恋の詩をテーマに編集してありましたので、私には合わなかっただけで、恋愛中のうら若き女子が読めばグッとくるのではないでしょうか。やはり詩は受け取れる感受性が高い時にそれに合ったテーマに触れ合うと良いと思います。
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名作『わたしを束ねないで』を生んだベテランの詩人の最新作。いつまでも枯れぬ恋心がテーマ。絵がきれい。