酷: ハーシュ

著者 :
  • 新潮社
3.22
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本棚登録 : 138
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103351917

作品紹介・あらすじ

壊れている、狂っている。何もかも……。歪な欲望が乱反射する戦慄の警察小説。新婚夫婦が惨殺された。凶器は手斧、意味不明の遺留品。血まみれの若妻は、結婚式場のパンフレットを犬のように咥えていた。難航する捜査に現場の不協和音が高まる中、密告がもたらされ捜査官が一人姿を消した……。連続する手斧殺人、禁断の執着愛、性的倒錯、もつれる謎。疑惑と推理の迷宮の果て、ついに真犯人が姿を現した!

感想・レビュー・書評

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  • 前川裕『酷 ハーシュ』新潮社。

    実質的なデビュー作の『クリーピー』以来、ずっと読み続けている作家であるが、作品の出来にかなりの山谷があるように思う。本作は出来としては山の方なのだが、物語の世界を余りにも狭い範囲にまとめてしまったことが少し残念に思った。

    新婚夫婦を手斧で惨殺するという猟奇的な殺人事件を発端に次々と連鎖していく狂気…事件を捜査する刑事の手塚京介は少しずつ狂気の闇に飲み込まれていく。

  • 2016/11/27 2日で読んだ。余計な描写とかがあるかな。甘★4

  • 大筋は面白かった。
    細かいところで
    ・伏線が回収しきれてない(それ伏線じゃなかったんかーい!っていう回収のしかたかな?)
    ・色彩が多用されてるのに色味が感じられない
    ・読点が多すぎる
    辺りが気になった。
    なんかいまいち情景を思い描けなかった。

  • すべてのシーンに手掛かりが散りばめられている点では読み進めやすくわかりやすい。一方、もう少し細かく登場人物たちの生活感を滲ませればより現実味を与える作品になったかもしれない。読者を撹乱させ想像を膨らませる「無駄さ」があってもよかった。

  • 夫婦が手斧で殺害される凄惨な事件。
    登場人物みんな怪しく思えてきて、疑心暗鬼になっていく。犯人や関係者の心理に共感できず、薄気味悪さを感じ、ゾワゾワする。でも、先を読まずにはいられない。
    犯人が分かっても、気味の悪い・後味の悪い事件でした。。

  • 面白かったんだけど、伏線の張り方が荒っぽい。
    そして性的な匂いをわざとらしく振りまきすぎている。

  • 文体や作品の雰囲気は重厚かつ硬質で悪くない。

    警察関係の登場人物間に個人的なつながりがあり過ぎる感があり、簡単に人を殺し過ぎる感じもする。

    犯人に意外性はない。個人的には2/3読んだところでわかってしまった。

  • 一気に読めて面白かったです。

    手斧を使った惨殺事件が、ある間隔をおいた後、立て続けに起き始めます。警察関係者さえ疑わなければいけない状況で、現場は相当パニックになったと思うんですが、主人公は悩みながらもどこか淡々としている印象でした。
    展開が早くて面白かったんですが、今一つキャラに入り込めなくて、星3つで。

    それと、百日紅。これだけは納得できない。何なんだ。。。。

  • 前川 裕 『酷 ハーシュ』

    斧を使った猟奇的連続殺人犯を追う刑事とその娘等々、目まぐるしく交錯する展開に先の読めない内容と裏切りw

    一気に読めると言うか、止まらないヤツ♪

    オススメですw

    2014年読破

  • 人が死に過ぎ。
    でも、プロローグとエピローグがある本はやっぱり好き。

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著者プロフィール

現在、関西学院大学理学部准教授・宗教主事。2010 年より日本聖公会京都教区ウイリアムス神学館非常勤講師。
著書『新約聖書解釈の手引き』(共著、日本キリスト教団出版局、2016 年)、『新約聖書の奇跡物語』(共著、リトン、2022 年)訳書E. ギューティング『新約聖書の「本文」とは何か』(新教出版社、2012 年)、R.カイザー『ヨハネ福音書入門―その象徴と孤高の思想』(教文館、2018 年)など。

「2023年 『今さら聞けない⁉︎キリスト教 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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