- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103386025
感想・レビュー・書評
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読書録「ヒゲのウヰスキー誕生す」4
著者 川又一英
出版 新潮社
p44より引用
“しかし、その造り方は幼い頃から目にして
いた酒造りとくらべ、あまりに大雑把だっ
た。”
目次から抜粋引用
“リヴァプール行きオルドナ号
生命の水、そしてリタ
国産ウイスキー第一号
余市ニッカ沼
キング・オブ・ブレンダーズ”
日本に本格ウイスキーを普及させる事に尽
力した、竹鶴政孝氏の伝記。
スコットランドへの留学からヒゲのおじさ
んのラベルが使われるウイスキーの誕生まで、
小説のように書かれています。
上記の引用は、カリフォルニアのぶどう酒
工場でみた酒造りについての一文。
職人が丁寧に作ったものと、流れ作業で作ら
れたもの。これの違いが分るくらいの舌を持
つことができたら、きっとお酒を飲むのが楽
しくなるだろうなと思います。
現在テレビの朝のドラマで、竹鶴氏の人生
が描かれているようです。本を読むのが苦手
な方は、ドラマのほうで氏の業績をたどられ
るのがいいかもしれません。
ヒゲのウイスキーは、今でもスーパーで手
軽に購入することが出来るので、飲みながら
読むとより一層深く楽しめる一冊なのではな
いでしょうか。
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ニッカの創業者、
そしてジャパニーズ・ウイスキーの祖、
竹鶴政孝氏の物語。
大正時代に単身、スコットランドでウイスキー製造を学び、
人生のパートナー、リタさんを連れて帰国後の格闘の模様がよく描かれている。
ここまで真摯に取り組めることは、なんとすばらしいことか。
酒類業界の歴史も垣間見ることができる良書。