- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103396314
作品紹介・あらすじ
物語と交錯する現実。 この惨劇を止められるのは、自分だけ――! クラスメイトの転落事故以降、ひきこもりを続ける少年・渉。軽い気持ちで書き始めたネット小説が人気を呼ぶも、殺人鬼が暗躍する小説内での事件は次々と現実のものに――。さらに、何者かにより小説の続きが更新される。「偽者」の手から、暴走する世界を取り戻せ! 衝撃のラストへと疾走する、10年代のエンタメミステリー。
感想・レビュー・書評
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彩坂美月さん初読みの『僕らの世界が終わる頃』の概要と感想になります。
概要です。
一年前、僕の目の前で飛び降りた同級生。そのショックで部屋に引き籠もりとなった少年は、苦しい日常から逃避するためにネット上で小説を書き始める。身近な場所や友人をモチーフにした小説は次第に多くの人の目に触れて人気を得るが、ある日、小説と状況が酷似した事件が起きてしまう。過去から逃避していた少年を小説と現実がジリジリと追い詰めていく恐怖に、果たして少年は何を綴るのか。
感想です。
本作は小説と現実の2つの世界が同時進行しながら、2つの世界で真犯人を解き明かすという斬新な作品でした。作中作の『ルール・オブ・ルール』の展開も面白く、2つの世界の真犯人が明かされた時は(予想が外れて)悔しい気持ちになりました。1冊で2倍楽しめたお得な読後感です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初の作家さん。緻密なネット小説から事件の全容が分かっていく。
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ある事件がきっかけで学校にいかず、部屋に閉じこもる少年。
ふとしたことから書き始めた小説をネットで発表したところ、その通りに事件が起き始め・・・!?
さきが気になって一気に読んでしまった。
しかしわたるくん、最初なのにあれだけかければ大したものだとおもう。 -
中高生向けの学園ミステリといった感じ。中学生の主観で描かれていて、どことなく地の文全体も中学生ぽさを感じる。
のめり込めなかったものの、どう決着するのだろうかという引きはあり、しっかりミステリとして締めてくれたので納得感はある。 -
『娯楽』★★★☆☆ 6
【詩情】★★★★☆ 12
【整合】★★★★☆ 12
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★★☆ 4
「可読」★★★☆☆ 3
「作家」★★★★☆ 4
【尖鋭】★★★☆☆ 9
『奥行』★★★★☆ 8
『印象』★★★★☆ 8
《総合》72 B- -
『物語と交錯する現実』と作品紹介にあったけど、少しずつ読み進めたせいか自分は現実と小説の登場人物が錯綜してしまった。
なので一気読み推奨です -
面白かった。んだけど、思いっきり疑わせて本編ではほとんど触れないって…あえて?何だか肩透かしくらった気分だった。前半の閉塞感や焦燥感はとてもリアルで、読んでて息苦しくなった
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2017.9.1読了 105冊目
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これはブログやTwitterなど、ネットで何かしらの発信をしたことのある人ならだれでも起こりうる事で、ある意味怖い…
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ミステリ?サスペンス。
主人公がダメ人間すぎる。
肝心の作中作に魅力を感じなかった。
☆1.5くらいの評価です。 -
あらすじから読むまでがちょっと長かったものの(鬱々としそうで躊躇)読み始めたら一気に読了。
作中作の始めの方が、本当に小説書き始めの少年っぽさが出ていて、良い意味で読み辛さがあって、筆力を調整されてるのかなぁ…と妙なところで作者の技量に感動しました。
私がわりとチョロいのか、彩坂作品の返しには結構「え?!」となるので、今回も犯人予想は外れました(笑) -
学校内で起こった事故がキッカケで引きこもりとなった中学生、渉。軽い気持ちで書いた小説をネットに載せた事から、悲劇が始まる。小説の内容そのままに起こる殺人事件。やがて小説は犯人に乗っ取られ、事件も繰り返される。サスペンス色もあって、結構引き込まれた。でも、色んな登場人物がやたらと怪しい動きを見せすぎる割に、早い段階で犯人が分かったり、キャラクターの肉付けが弱く感じたり、渉の起こした事故を不自然な程、秘密にしたりと、残念に思う部分の多い作品でもあった。惜しいなぁ…
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怪しい行動する人ばかりで犯人がわからず面白かった。ただし作中話には魅力を感じなかったので飛ばし読み。
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プロローグからいきなり先が気になってしまい読み進めてしまう。
ある事件がきっかけに不登校になった主人公が、ネット小説を通して、奇怪な事件に遭遇する。
不器用な主人公が、物語を通して、仲間にも支えられながら一歩を踏み出す。
主人公に対する「頑張れ」や、作中の「おいおい、違うだろ」という気持ちはもしかしたら自分自身に向けたい言葉なのかも(笑)