心療内科を訪ねて: 心が痛み、心が治す

著者 :
  • 新潮社
3.42
  • (1)
  • (3)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103462088

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 顎関節症、拒食・過食、脱毛…。原因不明の症状に苦しむさまざまな人々。心身症を患った著者が、心理療法の紹介も織り込みながら「あるがままの自分」への回帰をうながすメッセージ。月刊誌『波』で連載されたものをまとめた。

    なかなか,こういった治療は受けられず薬物療法がメインの世の中。

  • 追悼、夏樹静子。
    心身症は不思議ながら必ずあるだろうなとは思う。
    脳が身体を制御していて脳が感情も司るなら
    問題の根本は変わらないだろう。
    インタビューした相手がたまたま椅子が怖いを読んでいたりしてるのを見ると、
    ある程度の著名人が語ることは
    いろんな意味で影響力が大きいなぁ。

  •  心が引き起こす病と言えば・・・拒食症と過食症、胃潰瘍、急性の腹痛(IBなんとか)、心臓発作ぐらいしか思いつかなかったが、この本を読んで多くの病(症状)があるんだなぁと思った。
     総じて、自分に向き合い自分を知るり、考え方を見直すことで症状を緩和できていたことが印象に残った。
     調子が悪い時や、落ち込んだ時は、自分に問題がないか(思考に偏りがないかなど)問いかけるようにしているが、あながち的外れではなかったらしい。
     何点か印象に残ったフレーズがあるので、後日引用する。

  • 493
    腰痛、醜形障害、顎関節症、過敏性大腸炎、摂食障害、抜毛症、円形脱毛症…心身症という病気

  • 2008/4 読。

  • 同じようなストレスに直面しても、病気が出現する器官や症状が異なることを「器官選択」という 201ページ

  • 心の痛みが体の痛み(不調)となって表れる
    腰痛に悩み筆を折る覚悟もしていた著者が心療内科で治癒し、他の症例を聞き書きした本

  • 病気というものは各人が肉体的、精神的、社会的に生きてきた人生体験の結晶である。
    痛ければ痛いまま、不安なら不安なまま、じーっと受け止めて、熱いお湯につかったような気持ちで、しかし逃げ出さず、目の前のなすべきことに打ち込みなさい。
    あるがままに受け入れることは、痛みと共存することであると彼は教えた。共存すれば痛みは普通のことになり、こだわる対象ではなくあんって、症状へのとらわれは薄れ、結果的に消えていく。
    頑張り屋の優等生、完全主義は心身症になりやすい。物事へのとらわれが、発症を誘い、症状へのこだわりがいよいよ状態を深刻にする。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

一九三八(昭和一三)年東京都生まれ。慶応大学在学中に長編『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補に選ばれる。七〇年『天使が消えていく』が再び同賞の候補になり、単行本化され作家デビューを果たす。七三年『蒸発』で日本推理作家協会賞、八九年に仏訳『第三の女』でフランス犯罪小説大賞、二〇〇七年日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『Wの悲劇』『』や「検事 霞夕子」シリーズなどがある。二〇一六年没。

「2018年 『77便に何が起きたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夏樹静子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×