- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103511816
作品紹介・あらすじ
女人禁制、自給自足、千年の祈り……知られざる聖地の全貌を、初めて撮影! 原始キリスト教の伝統を色濃く残すギリシャ正教の聖地。俗世とは隔絶された環境で、家畜さえ雌を排除する徹底した女人禁制の下、生涯、この地に生きる二千人の修道士たちの祈りの日々――厳しい撮影制限のため、ほとんど知られることのなかった謎の宗教自治国の実像を、日本人として初めて公式に撮影した、驚きと感動の写真紀行!
感想・レビュー・書評
-
ギリシア正教の総本山、聖山アトス。
世界遺産のこの山は、女人禁制を守り続けている。
静かで気高く修道院の佇まいと、静かに祈る修道士の何枚かの写真が紹介されていたものに興味を覚え、本書を手に取った。
写真集と誤認していたため、すぐに読んで(みて)しまえるなど思っていたのだが、写真に添えられた文章も非常に興味深く、じっくり読ませてもらった。
本書を物したのは写真家だが、本書で作者は紀行文と写真の二つの武器を駆使して、聖山アトスの姿とそこに暮らす修道士、そしてギリシア正教を紹介してくれる。
私が最初に興味を持った自然の中に建つ修道院の静かな美しさ、修道士の顔、そして今に伝わる荘厳な装飾、装束。さらに、修道士たちと暮らし、語らう言葉。
どれもが非常に興味深かった。
女人禁制の聖山が、成り立ち続けているという事実に、EUの問題児とも言われるギリシアの別の側面を見せてもらったような気がした。、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女人禁制の寺院なので、一生行く事は無さそう。なので純粋に観光客的な気分で読み始めてみたけど、だんだん作者本人の「宗教の目覚め」的な趣になっていて残念。まぁ生活丸見え!なまでにあちこち撮影しまくったら失礼だもんね汗 それにしてもロシア正教会の煌びやかさすごいなー。
-
2019年7月25日読了。
●「聖山アトス」
→ギリシャ正教の聖地。
→ギリシャ領内にありながら、治外法権が認められた
宗教自治国。
●西方協会(カトリック、聖公会、プロテスタント)
東方正教会(ギリシャ、ロシア)
●生神女マリアがこの地を気に入り、聖地化した。
●960年頃、メギスティス・ラヴラ修道院を建設。
●1406年から、「女性はマリア様だけである」という
教義から女人禁制となり、家畜も全てオス。
(ネコのみネズミを退治するためメスもいる)
●祈りは1日2回。(大祭の時は別)
朝4時頃から8時位までと、夕方4時頃から7時頃までの
1日8時間。
●写真でよく見るのは、海抜300mの崖の上に位置する
シモノスペトラ修道院。 -
写真
宗教 -
普通じゃ目にできないものを見られる。
宗教には全く興味がなかったが、この本を読んで気になるようになった。
価格は高いが、一見の価値あり。