ヤクザの幹部をやめて、うどん店はじめました。 極道歴30年中本サンのカタギ修行奮闘記

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 93
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103511922

作品紹介・あらすじ

超武闘派組織・専務理事から一転、「元暴」返上目指して今日も感謝で営業中! 両親の失踪で親戚たらい回しの子供時代からワル街道まっしぐら! 自ら飛び込んだ任俠稼業を思うところあって獄中離脱。出所後は、地元北九州で堅気の人生やり直しを心に誓うが前途は多難! 銀行口座開設、保険加入、賃貸契約もできない現実の厳しさ、受け入れてくれた地元人情のありがたさ……秘めた胸の内と「過去」を激白!!

感想・レビュー・書評

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  • ヤクザだったといっても同じ人間で毎日をなんとなく生きている自分達なんかよりも人間らしく感じた。
    毎日1日、1日を一生懸命過ごしいく事の大切さを学んだ。

  • 内容は、まさにタイトル通り。
    主人公は、福岡・小倉で暴力団・工藤会から足を洗ってうどん屋さんを始めた中本さんという方。少し前にNHKでも報道されたという。
    凄惨な半生、ヤクザ社会にドップリと浸かったバリバリの現役でありながら、自分を持ち、克己心あった方故に、何とか更生の道を歩むことができたのだろう。心底から応援したくなる。
    合間合間に北九州のヤクザ史が挟まれて、北九州市がどのようにしてヤクザが蔓延る街になったのか。歴史的な知識もついた。

  • タイトルだけ一見すると流行りの異世界転生ライトノベル?とも思いますがあながち外れてもいない異世界である「ヤクザ」の世界から「カタギ」の世界にやってきた「ナカモト」さんの奮闘記。昨年NHKで放送されたドキュメンタリーが早くも1冊の本になりました。

    幼少期からの悲惨な暮らし、ヤクザとなってからの理不尽な教え。それすらカラリと笑い飛ばすナカモトさんにはこの先の成功しか見えていないかのようだ。

    「懲役行ってると大河ドラマに詳しくなる」そんな刑務所あるあるを挟みながら北九州ヤクザ事情も歴史年表として挿入

    先に本を読んだ後にオンデマンドで放送も見てみました。
    ちょいちょい気になった点
    ①本当に出てきたばっかりなんだ・・・
    ②修行って・・・
    ③目がやっぱ違う
    ④料理を選んだ根拠が「部屋住み時代にやっているから」
    ⑤なんにしてもタバコ吸い過ぎ

    所作に現れるダークな部分
    それらもひっくるめてこの先のナカモトさんの成功を「見守りたい」と思いました。
    食べに行きます。

  • 第42回アワヒニビブリオバトル「道」出張@もりのみやキューズモールで発表された本です。
    2018.08.22

  • 元暴5年条項が存在することも知らなかったので驚いた。
    犯罪を犯してしまった人は1人で反省はできるが、1人で更生はできない現実がある。更生のために周りがどのように手を差し伸べていけるかが日本の問題であることを知った。
    中本さんの周りに感謝をしながら今を一生懸命生きている姿勢に刺激をもらった。

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著者プロフィール

1970年、福岡市生まれ。社会学者、博士(学術)。専門は犯罪社会学。龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員、久留米大学非常勤講師(社会病理学)、法務省・保護司。2001年北九州市立大学法学部卒業、08年同大学大学院社会システム研究科地域社会研究科博士後期課程修了。国会議員政策担当秘書、熊本大学イノベーション推進機構助教、福岡県更生保護就労支援事業所長等を経て、現職。裏社会のリアルを科学的調査法に基づいた取材を重ね、一次情報をもとに解説する。著書に『ヤクザと介護』『ヤクザになる理由』など。

「2023年 『テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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