- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103536918
作品紹介・あらすじ
ヒマラヤ遠征を繰り返し、旅から旅へ。未知の世界と出会い続ける7年間。北極海でシロクマと出会い、ユーコン川をカヌーで下り、シベリアで流氷が生まれるところを見つめ、南米ペルーで凍結ミイラとなった少女の足跡をたどる。富士山に海抜0メートルから登り、知床でヒグマと一夜を過ごし、震災後の福島、能登、国東、宮古島へ。カメラを携え旅する日々を通して世界を見つめる身体と思考の軌跡。
感想・レビュー・書評
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なんだろう、、全然心にピンとささらない。。
この人は一体何を求めてあちらこちらに旅をしているのだろうか。
機内誌で読むような小エッセイとして読むにはいいかもしれないけど、1日2,3の章で今15%くらい読んだけど、wikipediaを読んでいるような、深まらない物事の羅列がだいぶ苦しくなってきた。こんな感じでずっと表面だけなぞった紀行文が続くのだろうか。。。文章で旅行記を読むには、その人自身の視点や考察的な部分がないと厳しい。。
もう少しがんばって読みます。30%までは。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
石川さんの2012年~2019年、K2等ヒマラヤの山への挑戦を軸に、相変わらず日本に世界にかけめぐってて、普通の人は到底真似できない行動力だなあと痛感...!
石川さんの本は自然と自分の視野と想像力を広げてくれる気がして、今回も読み終えて何だかもう少しいろいろな事にチャレンジしたい気持ちになった。
2010年台後半に宮古島に住まわれてたようでちょっと真似したいという憧れと、K2とかは無理だけどネパールなどトレッキングに一度訪れてみたい気持ちが強まりました! -
写真もいいけど、こちらは文章が主。こういう気持ちで旅をされてたんだなと思うと共に、自分も行ってみたいな〜という場所がいっぱいあってワクワクした。
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年末に渋谷の写真展に行ったことで興味を持った、石川直樹さん。すごい移動量と、過酷すぎる旅路で、ノンフィクションとは思えない。笑
面白かったのは写真展で感じた印象と、本を読んで感じたことが同じだったことで、どちらも余計なことがなくて、研ぎ澄まされている感じがしたこと。余分な文章や説明がなくて、ありのまま、見たこと、感じたことをストレートに表現している。最終的な判断は読み手、観覧者に託されているような、そういう自由度を感じて、石川さんの旅を一緒に感じられた気がした。
行ってみたい場所もいっぱいあったけど、これからは場所よりももっと、自分の中の行きたい動機を深掘りしてみたいと思った。 -
ヒマラヤ、ネパール、知床、サハリン、能登、カナダ、宮古島··· と世界と日本の各地を、まさしく星をつないで星座を描くように旅した日々が綴られている。
石川氏の写真展には2回訪れたことがあるが、今、ここでしか出逢えない一瞬が切り取られた写真の数々は鮮烈だった。
かけがえのない出逢いと発見に満ちた旅の軌跡は、息が詰まるような日常からひととき解放してくれた。 -
学生に向けてPOPを作るとしたら
こんな感じかな?↓
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冒険家のカッコいいエッセイ
いつかきっと!旅に出たくなる!
勉強に疲れたらコレ!
ココロが解放されるー!
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月々の連載をまとめたもの
活動範囲も色々で読み進めながら今度は何処かな?と楽しめました
生命の危険を感じる海外や国内の身近な土地の違う面…
あらゆることが印象深く綴られていてホントいい文章
いつの間にか彼も歳を重ねて活動の幅も拡がっていらっしゃるようですね!素晴らしいと思います
今後も心にとめて応援したいと思います
いつか写真展や講演会でお会いしたいです -
旅にはいろいろなかたちがあるのだろうけれど、著者の場合は、過酷な自然と自分の身体を向き合わせることで、自分が生きていることを実感するという旅をしている。
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マタギ
視覚や聴覚、地形や動植物を頼りに自分のいる場所を立体的に察知する
アルミ製のスノーシューが雪とこすれて出る独特の金属音を動物が嫌がるという
知床 シリエトク=大地の突端 最涯て
斜里町 アイヌ語のサルイ=葦の生えているところ
流氷が岸まで押し寄せているとどこからが海でどこからが陸かわからない
流氷が運んでくるプランクトンを魚が食べ、それが森の熊たちの食料に
マガダン シベリアの入り口
知床の流氷の始まり
オホーツク海はアムール川からの真水で塩分濃度が低く凍りやすい
サハリン ノグリキ 夏のトナカイ祭り
ニブフ族 アムール川河口から移動した海の暮らし アイヌは山の暮らし
子供と写真
言語化できない炎のようなものが存在する
写真によって、自然のままの心の状態が現実世界とリンクした形で表出する
三、四年生の 言語や倫理観を備える直前のわずかに抑制された野生 -
久方ぶりに著者のコラムを読んだ。
本当に地球のあちこちに出かけて行っている彼だが、20年ほど前に一度トークショーを聞きに行ったことがある。その頃は陸や山ではなく海から戻ってきたところだった。これからも、写真もさることながらいろいろな発信を続けて欲しい表現者のひとりである。