- Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103550211
作品紹介・あらすじ
私の理想の夫婦は父と母。なぜなら――。ほっこり和んでホロリと泣ける家族漫画。マイペースで機械オタクな父・てつおと、倹約家で心配性な母・よしえ。末っ子で心配ばかりかけている「私」。寝たふりをしておんぶされた父の背中、つい辛くあたった思春期、そして、いつの間にか増えた母の手のシワ……。「いつか」が来る前に、私は何ができるだろう? 感動作『岡崎に捧ぐ』の著者が贈る、あの頃といまの家族の話。
感想・レビュー・書評
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小説新潮で連載されていたときはいつも真っ先に読んでいました。
全部読んだことがあるのに書籍化されたのを読み直すと初めて読んだ時のように心が暖かくなりました。
てつおとよしえの両方の悪いところを兼ね備えたのが僕ですが、うちの子どもが大人になった時にどのように思い出として残してもらえるのかな…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
父と母と一緒に過ごした思い出。
普段は思い返すことがなくても、家族の作品を読むと自然とあの頃の記憶が呼び起こされ嬉しかったり切ない気持ちにもなる。せっかく親に対する気持ちを呼び起こしてもらったので、今からできる感謝を少しずつでも重ねて行こうと思う。
家族で重ねてきた思い出の形はその家族だけが共感できる部分も多いと思う。自分の妻や子どもとも一緒に心に残るような家族の形を作って行けたらと読みながら思えた。 -
マイペースで機械オタクな父・てつおと、倹約家で心配性な母・よしえ。末っ子で心配ばかりかけている私こと、山本さほ先生が贈る家族漫画。朝日みたいにほっこり笑えて、夕日みたいにじんわり泣ける一冊。
ゆるくて可愛い絵柄で綴られる両親との思い出たち。母の過保護さが描かれる第一話からもう面白い。お母さんがやっとくからのレベルが高すぎる!てつおの受け流す能力も見習いたい。ぼくだったら言い返しちゃいそう。ただ、単にマイペースではないおおらかさの理由が素敵。こんな夫婦に憧れるなあ。
母の過保護マシンガンを受け止められなかった思春期の葛藤。自分は何がしたいのかもわからない中での過保護さは、自分が何もできないことを浮き彫りにしてしまう。背中に表れる哀愁、降り積もる罪悪感、そんな重いテーマを軽やかに描き出せたのも、このご両親あってのことだなと強く感じた。心配性の母を心配させたくないと思い続けてきたさほ先生が辿り着いた答えも好き。きっとこれが自立なんだなと。
個人的に好きなシーンは、父がある物を作ることで愛情表現した話とか、母から送られてくる可愛いメールコレクション(まるえつのほうどすか、ぶーふしぢう)、犬は嫌だと言いながらもミゲルを大事にしてきた母の姿、しょっちゅうケンカばかりしてきた兄がマンガを応援してくれたことなどなど、たくさんありすぎて書き切れない!お姉さんの話も今まであまり聞いたことがなかったので読めてよかった(お姉さんが9歳上なのでなかなか接点がなかったみたい)。さほ先生のご家族がずっと元気でありますように。 -
親への感謝だったりいろんな気持ちが生まれてくる。
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少し年の離れた末っ子のさほが主人公で、心配性で世話焼きの母親とのんびり優しい父親との思い出エッセイ漫画。愛されてるのを当たり前と思ってる人の目線だなー。困ったら親がいるって思えるのって正直どうよ…と思うくらい
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「岡崎に捧ぐ」が好きだったので読んだけど、そこそこの面白さだったかなぁ。あるある、そういうの。と懐かしい気持ちにはなったけど
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これはやられた、最高すぎる