寄り添って老後

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103655039

感想・レビュー・書評

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  •  ~村の渡しの船頭さんは今年60のお爺さん~♪ おじいさん、少なくなりましたねw。電車内では見かけません。73歳の私が感じるお爺さんは、姿勢と表情からでしょうか。そういう私は他者の目からはしっかりお爺さんだとは自覚してますが(^-^) 沢村貞子「寄り添って老後」、1991.11発行。①遊ぶとは、自分が楽しいと思うことをすること。老後はそれができますねw。②読書好き、好奇心旺盛、筆まめの人は老化が遅い(^-^)

  • 年をとったなぁ〜、って老いを感じるときというのはどんなときでしょう?

    ワタクシもシミや肩凝りといった身体的なものから、もの忘れやひとの名前を覚えられなかったりといった脳の衰えまで、ふとしたときに老化初期を自覚するようなお年頃に突入してしまいました。
    今でもこんなにボケているのに、さらに70、80歳となったら…!?

    そんなふうに、序々にじょじょに露出していく“老い”とともに生きていく、夫婦の日々を少しづつ綴ったエッセイ集がこちら。

    貞子さんのお茶目でクールで、生真面目で、陽気で気丈で…といった人柄にひきつけられるのはもちろん、着眼点のおもしろさや、可愛らしい文章はお年をまったく感じさせません!
    (それとも、経験を重ねたからこその為せる巧さ?)

    また、お互いをいたわる老夫婦のやりとりのしあわせなことといったら!

    老いとは厳しく、残酷なもの。
    それどころか、そう遠くはない死さえも意識しながら、カラ元気でもなく暗くもならず、夫婦で1日1日を寄り添って過ごしていく。
    老いたものは老いたなりの生き方を。ひとりでは難しいことも、ふたりでゆっくりとこなしていけばいい。

    私は年をとったら、こんなふうに老いを迎え入れるだろうか、と。
    でも、貞子さんを見ているとおばあちゃんになるのももいいかもなぁ、なんて甘いかな。

    …その前に、こんな自分にも酸いも甘いも分かちあえる伴侶があらわれることを祈って!

著者プロフィール

1908年(明治41年)東京・浅草生まれ。俳優・エッセイスト。本名大橋貞子。日本女子大学在学中に新築地劇団に参加。前衛演劇運動に加わって投獄を経験する。34年、日活太秦現代劇部に入社、映画俳優としてデビュー。小津安二郎監督作品をはじめとした映画、舞台、テレビで名脇役として活躍した。生涯で出演した映画は100本以上。78年には、半生をとりあげたNHK連続テレビ小説「おていちゃん」が放送された。89年に俳優を引退。文筆にも長け、77年『私の浅草』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。ほか『貝のうた』『わたしの台所』『わたしの献立日記』など著書多数。96年(平成8年)没。

「2023年 『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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