- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103697015
感想・レビュー・書評
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癌にかかった方の本は、割と色々読ませてもらってるのですが。
こんな本は初めてだ。
検事総長だった著者の、癌との戦い方。
本当に最後の最後まで、人民のために正義を貫いた感じがヒシヒシと伝わる。
今まで読んだ癌のエッセイ本は、
いかに治療が辛く厳しいか。
苦しみぬいた末の死をどう受け入れるか。
など、主に自分はどれだけ自分ツラく、
そして、生きていることへの感謝に読むものを涙させるものが多い中。
この方は。
最後まで、日本の正義の頂点にいたものだから。
癌が辛いとか苦しいとか、
それもまぁあるけども、
いかに国民、はたまた裁判などの迷惑にならないように死にゆくか。
ものすごい達観した方だった。
ついこの間読んだ方の、癌を患ったお母さんの話、、、、、
同じくらいのお年で、こうも捉え方で違うものか。
と、思い知らされた。
息子はいいのよ。そう言う気持ちでいてくれて。
ただ、それを大多数の人に読ませるほどのものか?って言ったら、やっぱりこのくらいでないと。
と、思ってしまうほどに。
つらくて、ツラくて、家族に当たり散らした。
っていうちょっと前に読んだ癌を患ったお母さんを持つ息子の本。
それが普通なんだと思う。
そう考えると。この方の、生き方。その全てが、正義でした。
検事総長。素晴らしいです。
本当にお疲れ様でした。
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#なんてことだ
#いやわかるけども
#やっぱり本で読ませる人間ではない
#その点、この方すごい
#ホントに最後まですごかった
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#辞めるに辞められない
#大変すぎる仕事
#一年に一人合格できるかどうか
#狭き門すぎる
#松永
#この著者は何も残さない故にすごい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
刺激的なタイトルですが、著者は「正義の味方・東京地検特捜部」のイメージを作った人、もと検事総長なので、決して自分の命を粗末に感じての言葉ではないところに意味があります。
がんを告知することすら珍しかった時代に、がんによって死に向かう日々を記録しつづけたこと。それが、今でも命を考えるひとの心に、伊藤氏の姿を映すことになりました。
残された家族でなくても、やはり、人は死んだら必ずゴミになるわけではない、自分の生を生きるべき、との思いに至るでしょう。 -
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がん告知されてから、きちんとこれまでの自分の人生を整理する態度に感銘します。
この闘病記は、それ以降のがん告知を促進する流れに大きく貢献したと思います。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11938305407.html