- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103783022
作品紹介・あらすじ
人生の最後を美しく、かつ周囲に迷惑をかけないで迎えるには?火葬の費用は?たまった本やアルバムは?お一人様歴二〇年超の時代小説作家が、自らの体験と、歌舞伎や古典をもとに説く、やさしくて厳しい、人生のゴール指南書。
感想・レビュー・書評
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誰にでも平等に訪れるのが死。善人であろうと悪人であろうと、金持ちであろうと貧乏であろうと。そして死ぬ時は何も持って行けない。死に際も、苦しいものもあれば楽な死に方も。そしてそれは選べない。でも覚悟はできる。著書は年老いてから死ぬことを想定している内容ではあるが、死に老いも若いもないのが現実。理想的な人生ってどんなだろうに繋がる、死を真面目に考える一冊。
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死に対して、明るく前向きになることが少しだけできた。
また、生きてく豆知識のような内容もあり、死を考えることは生きることに繋がるって本当だなと思った。
おじさんが言ってたけど、一に段取り二に段取り三四がなくて五に段取りって、なんにでも言えるんだな。
とにかくスリムに生きることを推奨している。とりあえず、部屋の片付けから始めよう。 -
痛快です。
【年を重ねる】という言い方があります。以前は年をとる、という言い方が普通だったと思うのですが、いつからでしょうか、こんな媚を売るような言い方になったは。
そんな見せかけの慰労や尊敬で老人が喜ぶと思ったら大間違い。そこがそれ年の功。中身の良し悪し、ものごとの真贋を見分ける目をしっかり持っています。
【重ねる】ですって?冗談じゃありません。そんなに毎年毎年、上へ上へ重ねていったら、それでなくても体力が衰えているのに、体が重くて身動きできなくなってしまいます。それともこれは平安時代、深窓のお姫様たちが、いわゆる十二単衣の着用で自由を奪われていたように、どんどん年を重ねさせて身動きとれないようにして、一刻も早く心身ともに衰えさせてしまおうという陰謀なのでしょうか。危ない、危ない。P12~13
そうだったのか…丁寧な言い方なのかと思っていたけど、【とる】でいいのか~目から鱗でした。