ホリー・ガーデン

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 369
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103808022

感想・レビュー・書評

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  • 「余分」の美しさを知らされたのは、この作品だった。

    泣きたくなるときに、あいたい友だちがいるって、しあわせなことだ。

  • 窓を開けながら果歩は言い、晴天というのはどちらかというと不幸に似ている、と思った。しれも恒常化してしまった穏やかに不幸に。(本分より抜粋)
    日常生活のなんでもない物事なのに、何故だか読まされました。

  • 果歩と静枝の淡々としたそれぞれの生活。読み終わったあとだからなんなの?といいたくなる人も多いかもしれない。こういう何気ない生活をつづり、心の微妙な動きを書くのがうまい作家は江國さんだけかも。

  • 厚かましくない友情、これがじつに爽やかに描かれ、
    いい具合に力のぬけた優しい物語で、
    読後感がとても心地よいです。

  • 江国香織の小説は、共感できるけど、それは孤独とかやるせなさで、読んでいて落ち込んでしまう。今回は「余分な時間」の話だから、余計すっきりしない。

  • 高校生のときに、図書館に通い詰めるきっかけになった本です。手あかのついた言葉ですが、「本がこんなにおもしろいなんて!!!」と、はじめて思いました。

    29歳の果歩と静枝。
    小学生の頃からの友人である二人の女性、それぞれの日常や、心の動きが淡々と綴られています。
    お互いのことをある意味家族よりもよく知っていて、そこから生まれる小さな諍い。知りすぎているが故に、決して口には出せない言葉。
    そんななかで、ちょっとだけ変化してゆく果歩の気持ち。

    その後ハードカバーを自分で買い、何度も何度も読み返しました。読むときによって、少しずつ感じ方が違います。
    たぶん、今後もたくさん読み直すのではないかと思います。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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