王国 その3

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103834076

感想・レビュー・書評

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  • 「あのね、人が出会うときにはどうして出会ったかっていう意味があって、出会ったときに秘められていた約束っていうのが終わってしまうと、もうどうやってもいっしょにいられないんだよ。」

    久しぶりに読んだ、よしもとばなな。

    人は会うべくして出会い、別れるべくして、別れる。 のかも♪(´ε` )

  • 『王国 その3 ひみつの花園』
    よしもとばなな(吉本ばなな)
    2005年 新潮社

    王国1と2はずいぶん前に読んでいたのに、3と4は購入したままで10年以上読めてなかった

  • 2022.02.04読了。
    今年8冊目。

  • 【読んだ目的・理由】社会人になったら買うと決めていたから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.5
    【一番好きな表現】
    ほんとうはさほどしたくないことに流されるときは、口数が多くなって、全身がそわそわして、おなかの底に小さく重い塊が生じる。
    それがどんどん大きくなって、現実の中にどかんと来たときに「やっぱり」と思うのだ。(本文より引用)

  • いつものように宗教のような文だ。雫石のように生きられたらと思ってしまう。

  • 王国1~4をまとめて。

    ばななさんらしいスピリチュアルな小説だった。
    でも、人間や環境についてのややお説教臭い雰囲気が
    鼻について、他の作品よりは好きになれないかも…と思っていたが、
    最終巻4巻のラストで、パパ2がノニに対して語る場面ですーっと氷が溶けるように
    それまで物語にまとわりついていたぎこちなさが消えていった。

    そして、あとがきのばななさんの言葉も素直に腑に落ちた。
    「彼らの奇妙なライフスタイルをまねる必要はない」とあったけれど、
    物語に登場する人たちは妖精の域に達しそうな超越ぶりなので、
    読んだ瞬間に無理でしょ、と思わず苦笑いしてしまった。

    そのあとに続く「ただ、自然とともに常にゆれている心、そこだけ読んでもらえれば。」という言葉には素直に共感できたけれど。

    「これからしばらくは大変な時代が続くだろう。
    直感と本能を信じ、自分を保つことをたえず続けていかないと、
    生きていくのが困難になるのではないか」
    というあとがきの言葉は2010年春に書かれたもの。

    そのばななさんの慧眼にぞくりとしたが、
    どんな状況でも人は適応して生きていくんだと思う。
    そのときに必要なのが物語なんだと、実感できる小説だった。

  • シリーズ三作目。失恋のお話。
    今作はあまり響かなかった。
    一作目の感じが一番好き。

  • あの時はお互いがお互いを必要だったの

  • 最後の結末はどうなるのか?
    その4を借りなければ・・・!

  • なんだか無性に、旅に出たくなった。
    今の日常をほっぽり出して、違うペースでしばらく生きてみたいような、そんな感じ。

    涙が出た。
    止められない流れ。終末。
    辛いけれど、わかってしまったらそうするしかない不器用な正直さ。
    きっとこれから何度この本を読んでも、今のことを思い出すのだろう。

    失恋と回復。

    本に呼ばれる、ってことが確かにあると私は思っていて、今回の驚くほどぴたりとくる感じはそうとしか言い表せない感じだった。
    色々読んでいるうちに勘とか本に対する第六感みたいなものが磨かれてきたのかなそうだといいな。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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