おしまいの日

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著者 : 新井素子
  • 新潮社 (1992年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103858010

おしまいの日の感想・レビュー・書評

  • サイコホラーか。プロローグ1ページ目から文章に打ち消し線が引かれていたのが怖かった。
    春さんのことを想いすぎるあまり、じわりじわりと狂っていく三津子。日記に綴られる狂気の中の幻想はふわりふわりと掴みどころのない感じで、なんだか不思議な世界に迷い込んでしまった気分。黒く塗り潰すという表現方法が、視覚的に狂気を伝えてきて鳥肌が立った。

    あとがきの「おしまいの日ごっこ」のお話は面白かった。旦那さん、こんなことやられた日にはたまらないだろうなぁ(笑)

  • 市図書館にて。閉架。

    腕の鳥肌に耐えきれず読書を2度中断。複数視点1人称+日記体。1ページ目の日記に訂正線が引かれており、イタズラ書きがあるのかと思ってしまった。分かりやすい狂気。
    返却期限前日の夜に読み始めたので、読まない訳に行かず朝読了するも、朝ご飯を準備する気力が消滅。今は白米見たくない。

  • この本は、とても怖くて難しいと思いました。

    大まかに、この本を説明するとしたら、以下の様になるでしょう。

    「元々依存体質の専業主婦の主人公が、夫が仕事で忙しい為に孤独を抱え、心が壊れていき、最後には・・」

    しかし読み進めるうちに、主人公だけでなく、本全体から、歪みを感じました。

    読み終わり、電気を消して、久しぶりに暗闇が怖いと思いました。

    誰がどうと線引きがつけられない、やりきれなさを感じる本です。

    また、この本が主張している価値観は、とても偏っています。

    読んだ感想を色々な人から聞いて、論じ合いたい、そんな気持ちにさせる本でもあります。

  • 面白いホラー小説、と言うので読んでみたけれど期待外れ。
    「おしまいの日」って、何がおしまいなのかもよく分からない。結婚生活?
    あれだけ他人に依存してきた女性が、だれにも頼らず失踪したというのも不思議。

  • なるほどサイコホラー…

  • 日々、仕事で帰りの遅い旦那の帰りを待つ三津子。食べるかどうかもわからない夕飯を作り、何時に帰ってくるかもわからない夫を待ち続けるほどに、そのうち夫は会社に殺されてしまうのではないかと思い始める。少しずつ壊れてゆく三津子の姿は、凄まじい。人間の精神が病んでいく一連の流れを覗き見しているような気持ちの悪さ。でも、確かに現代の社会には「当たり前のおかしさ」があるのは否定できない。そして、三津子のように旦那さんや恋人に依存しきってしまう人間も、少なくはない。色々考えさせられる作品でした。そして何気に、間くん(久美の旦那さん)が素敵。

  • 毎日午前様で帰ってくる旦那を寝ずに待ち、食べるかも分からない夕食の支度も欠かさずするような、他人から見たら主婦の鑑である三津子。
    彼女が旦那を心から愛し、彼の非人間的な生活を心配すぎたために少しずつ狂っていくお話。
    「純粋な狂気」とはこういうのを言うのでしょうね。
    気分が滅入るかもしれないですが、面白かったので星5つ。

    主人公が少し私に似ている気がする……(苦笑)

    2012 3/5

  • ナルニア・ナルニア
    異常なのはどっち?
    ナルニア・ナルニア

    正直、疲れました。
    でも、お勧めします。

  • 最愛の夫を想うが故に、その想いが段々と狂気に変わってくお話。


    じわじわ怖い。けど読む手が止まらなくなる。なんか色々わからなくなってわぁーってなる。


    「相手のため」精神って、バランスと想像力が大切なんだろうなぁ‥。正直なところ、私、思い込みが激しい性質だから、みっちゃんほど極端ではないにしても、みっちゃんの気持ちがまったく理解できないわけではないかも。そして春さんも狂ってるよね‥。


    孤独とか不安とか、人が秘め持ち合わせている暗い感情を、とてもうまく表現したお話だと思う!私、きっと、この本、買っちゃう(笑)

  • 狂っていくけれど、かわいいから読めた。
    高校生のときに読んだいまでも好きな本。

  • もう15年以上前に読んだ本。
    夜、布団の中で読んでいたら気付いた時には朝になっていました。
    大好きな夫の帰りを待ちわびて、待ちわび過ぎて狂っていく主人公。
    帯にはサイコホラーとあります。
    当時、私はこの主人公が羨ましかった。
    不安や寂しさで狂ってしまえるのなら、どんなに楽だろうと。
    現実は不安や寂しさがどんなに激しくても人は狂わない。
    狂えない。
    現実の厳しさから逃げ出せないことの苦しさ。
    今は随分楽に生きられるようになったなぁ。

  • 新井さんの本を読み始めたのは中学時代で、どれもスキでしたが、一番好きなのはこの「おしまいの日」。自分を見失っていく主人公が恐ろしかった。ここまで人を愛したら、どうなるんだろうっていう怖さ。未だによく読み返す本です。

  • 怖い。かなり怖い。
    背筋がぞっとするとはまさにこのこと。

    なぜだか知らないが、最後に話が集約されるありふれた恋愛モノだと思って手にとったので
    読み進めながらびっくりした。
    狂気の沙汰とはまさにこのこと。
    完成度は高いけれど、なんだかぐったり疲れるので
    二度と読みたくはない本。

    ただ、日記の書き方などは、紙ならではの工夫がしてあり、こんな使い方もあるのか、と感銘を受けた。

  • なんとなーくだけど、伊坂幸太郎に通じるものがあるなとも思った。伊坂のほうが読んだの後だけど。

  • 色んな意味で普通に怖い…

  • 夫を愛しすぎて精神的に破綻していく妻の話。
    ゾッとして背筋が寒くなる。
    怖くて読み終わった後、もう読みたくない、苦手だ〜と思うのに読み返してしまう。
    これまた怖い。
    この妻の気持ちに女性としていまひとつ共感もできず、苦手意識もあり★2つの評価にしますが、怖いもの見たさで読み返してしまうあたり、私実は好きなのかも…。
    とにかく「おかしくなった人」を感じながら私はおかしくないだろうかと考えてしまう1冊です。

  • これ、怖かったんです。とても。
    黒く塗りつぶされている所とか、不気味。
    「おかしい」状態がどちらなのか。「おかしい」自分は、人から見ての普通の自分だったり。
    これは理解しきれてません。かといって、もう一度読むのは怖い、ような。

  • うわーなんかむかつく。色んな人物からの視点で読んであれこれ憶測してしまう。
    静かな狂気を孕んだこういうタイプの人が一番怖い。日記の黒く塗り潰されてるところ、ページめくってゾッとした。
    入り込める人は入り込める文章っていわれたけど、すごく世界にのめりこみました。
    新井さん初読みー

  • 孤独のあまりどんどん壊れていく専業主婦の話。途中のページが真っ黒に塗りつぶされていてゾッとしました。

  • 旦那様が好きすぎて、気が狂ってしまう主婦のお話・・切ない…のかな?自分でもよく解らん気持ちになったわー結婚したら解るのかしらん?てか普通に怖いなこの人。

  • 初めて読んだ新井素子作品。
    本というツールをすっごくうまく使っている。日記を破ったり、文字を消したりしている所なんか、ぞくぞくしますな。

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