- Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103910015
感想・レビュー・書評
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姉を失った主人公有朋が家を出て、姉と自身の孤高について回想していく物語だと思います。
構成及び文章が良いと感じたのですが、一方で私個人としては内容的にあっけなく物足りなくも感じてしまい星2つとしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
姉が男と出奔したことにいい意味で裏切られた。
主人公は自我の奥底へと遡っていく。
大きなものを探り当てる前兆だとわたしは感じた。
解釈することが楽しい文学らしい作品である。 -
瑞々しいともいえる。青臭いともいえる。自己完結でもあり、逃避でもあり、希求でもあるように感じる。
青春というのは青い春と書くけれど、青の次は何色になるのだろう。赤く熟すのか、緑濃く色づくのか、紫に光るのか。
小説というよりは詩に近い作品のように思えた。
いかんせん、今日の僕には面白くはなかった。 -
魚のように川を上りながら出奔した姉にまつわる思い出を回想して、後を追うように弟も家を出る。たまに土手沿いをウォーキングしていると、ふと忘れていた過去を思い出す事があるけど、歩く動作にはそうした力が秘められているのかなと思う。中脇初枝さんのデビュー作。
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姉の名前に惹かれました。
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うっかり隣の本と間違って購入。
でも面白かった。家出しながら家族を思い出す。家族と言っても思い出すのは暖かい思い出じゃない。青春なんだけど痛くて切ない。優しい人ばかりじゃない、でも何処か優しい。
読み終わって作者が17歳ということに驚く。
花盗人は未読。